いつも母は、僕のことを上手に誘導してくれていると思います。

無理強いせずに、時にはユーモラスに
気づかせるようにしてくれる母の言葉がとても好きなのです。


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失敗して笑い話にするのは良いが
乗り越えてからにしなさいよ
失敗を肥やしにするのは良いが
失敗にこだわるのはやめなさいよ
成功は失敗の積み重ねだからと言って
失敗にも質があるわ
道先の無い失敗を重ねれば自信を失いますよ
良質な失敗こそが成功に繋がるのよ


心の弱さを発見したら
自分であたためなさい
冷たくしては心が冷え込むだけよ
誰からでもない自分であたためなさい
誰かにあたためてくれなんて
言うことではないのよ
もしもそれが出来たのなら
あなたは誰かをあたためることが
出来るようになるのだから


子育ては衣食住を提供するだけのモノであって
成長してきたら衣食住を
自立出来るように教えたわけではないわ
そんなことは教えなくても結構
あなたは自分で考えなさい
そしてコツを知りたければ学びなさい
子育ては育てるだけのものよ
立つかどうかはあなたがやることだわ


好きなことをやって時間を潰すとしても
嫌いなことをやって時間を潰すとしても
なんにしても同じ時間だわ
どちらが良い選択なのかは
気の済むようにやりなさい
あなたの時間なのだからお好きにどうぞ
とっくにプレゼントしたのよ
あなたという時間をね
それが母だってことなのよ


サイが自信が無いと言うと

自信がない?
自信って自分を信じるってことよ
自分がわからないのなら
人もあなたをわからないわ
だからわかってくれなどと言えませんよ
自分を知りなさい
自分専門家になることね
あなたにしかなれない専門だから
研究するうちに自信もつくわよ


家族の時は永遠ではないわ
常に流れているものよ
それぞれのステージがあるのだから
今は集まっていられるけれども
一人また一人と卒業するものなの
学校のようなものね
良い家族だったのか
悪い家族だったのか
それはそうとしても
学校で人生は決まらないわ
あなたはあなたです


こどもが障害があるって知った時
特になんとも思わなかったわ
何故かってわたしには発達障害の知識も無かったし
知ったところでとりあえず
人間のこどもならなんとかなるでしょうくらいにしか
今でも思っていないわよ
何か問題でもある?


わたしは45を超えてから
障害がわかったのよ
確かにおかしいなとは思っていたわ
いちいちうまくいかないし失敗するし
それでも良かったわよ
下手にADHDですなんて言われていたら
もしかしたら自信を失って
甘えていたかもしれないわ
って前向きに思うようにしているのよ


人に出会ったら良いところを見なさい
人に出会ったら好きなところを見なさい
だってあなたもそうでしょう?
良いところ好きなところがあるから
生きて行けるんだものね
悪いところ嫌いなところばかり見たら
人間は生きて行けなくなるらしいから
生きる秘訣なのかもしれないわ


あなた達が発達障害を持って生まれたことも
わたしはマイナスには思っていないのよ
そもそもプラスもないわよ
こどもには何も無し何も無くても育てるのが母だものね
何かあるようにするのは個人のことだもの
期待がよくわからないのよ
期待ほど見えないものはないんだもの


双子の兄弟を10才から一緒に育てられなかったことに対して
「その子にはその子の居場所があると思ったわ。
家族の中でしんどいなら
物理的に離すことを選択したの。
二人を生かす方法だったのよ。
もしも一緒に居たら、お互いに潰してしまっていたわ。
わたしは光を消したくなかったのよ。」


僕たち兄弟は、揃って目つきが悪くて背が高く黒い服を好む。
まるでスパイのようだ。
出かけたときに母にくっ付く二人を見て母が
「あなたたち、いつから母親のボディガードになったのよ。
まるでシークレットサービスみたいね。
でもわたしは一般人よ。
悪いけど解雇するわ。」


サイは母が大好きだ。
見ていればわかる。
そんな二人の微笑ましいところを見てしまった。
母が寝る時にサイを呼んで
「おやすみなさい。握手しましょう。また明日会いましょうね。」
そう言って握手を求める。
サイは手を握りブンブン握手する。
もちろん僕は呼ばれても無視をしている。


母はだいぶ破天荒な人物だ。
何しろ思いつきの衝動性が強く、大雑把なので子育てについても適当である。
その大雑把な人から
繊細な兄弟が生まれたのだから面白い。
この組み合わせは味があったのだろう。

母曰く
「ソースと醤油のようなもの。
どちらも無くてはつまらないもの。」
だそうだ。

そして、母曰く

「子育てもそうなんだけれども、料理みたいなものよ。
料理もね、慣れてくるといちいち調味料を計ったりしないで作るでしょう?
それと同じなの。
最初はレシピを見たり教わるけれどもコツさえつかめば
あとは、勘よ。勘。」


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