母を亡くし、僕は双子の兄のサイくんの面倒をみるようになりました。
サイくんは、外に出ることが出来ずに、部屋にひきこもっています。
障害が重く、いつも不安定なのです。

しかし、まるっきり外に出れないわけではなく、20分以内くらいなら、
外出も可能です。
しかし、付きっ切りでいてやらねばなりません。
また、日常の世話もしてやらないと、一人では出来ません。
人への不信感が強いので、家族以外の人とは、会おうとしません。


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もう11月も中盤。
長野はものすごく寒い。
朝方には、6度なんてときもある。
もちろん、僕はそれに気が付いて、現在は長袖であるが、
困ったことに双子のサイくんは、まだ気温の変化を認めようとはしない。
安定の半袖半ズボンだ。
いくら家から出ないとはいえ寒そうだ。
風邪をひかれたら困る。

サイくんは、大の病院嫌いだし、もし熱を出したとしても、
医者には診せないだろう。
それどころか、受診拒否するから厄介だ。
僕としては、早めに冬を迎えるべく(とっくに冬な気がするが)暖かい恰好をしてほしい。
しかし、何度言ってもサイくんは、
「まだ冬なんかじゃない。」
と認めてくれない。

それはそうだ、冬じゃないかもしれない。
秋かもしれない。
それでも、寒いんだから、気温次第で衣服をプラスすることが必要だと言っても理解してはくれない。
サイくんは「変化」が嫌なんだろう。
そして、もうひとつ譲れないのが、パソコンだ。
パソコンにとって暑さは天敵だから寒くて良いと思っている。

「お前はパソコンじゃないんだから。
生身の身体なんだぞ。冷やすと良くはないんだ。」
そうサイくんに言うと、へえ、と言ったまま
「寒くない。」
と言う。
しかし、それは嘘だ。
サイくんが話しているとき、寒くて口が回っていないんだから。
「お前、寒いんだろう、な?」
と言うと
「あれ。」
と考えている。

お、これはいよいよ、寒さを認める気になったか、と期待したが、
結局いまだに、サイくんは常夏仕様の恰好である。
半袖だっていうだけじゃない。
Tシャツ1枚。
そういう僕も寒さに気が付くのが遅くて、周囲の人に
「そろそろ長袖ですよ。」
と指摘されている。
どうやら身体が気が付きにくいようだ。

身体が冷えていることも、お腹が空いていることも、
疲れていることも、眠いことも、気が付きにくい。
そんなんだから、僕とサイくんはお互いに、お腹の空き具合を確認しあう良いバロメーターになっている。
時間はよくわからないので、何となく空いているかもしれない時間に声を掛け合うようにするのだ。

「おい。」「なんだ?」「なんか食べるか?」「
なんで?」「お腹が空いているのではないか?違うか?」「そうかな?どうかな?お前は?」
と、こんな具合に、ある意味腹の探り合いしているようだ。
本当に腹が減ったのかはわからないが、とりあえず何か食っておく。
そんな食事になっている。

食事は決まった時間に取らないし、そもそも時間も量も覚えていない。
これが睡眠も同じだ。
時間どおりに動くことも出来ないし合わせることも出来ない。
何故かって目の前でやっていることが最優先になってしまって夢中だからだ。
機械のようにメーターが身体にあればいいのに。
ギリギリまで動いていたい。

人間の身体はそういうところ不便だなあ、なんてサイくんと話す。
寝ないで40時間超えてしまうことは、やっぱり身体にはよくないはずだ。
なんとか上手に時間を見ながら動けるようにしていくのが健康には良いのだろう。
わかっているけれども、二人ともコントロール出来ない。
今後の課題である。 





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