僕が発達障害(アスペルガー症候群・感覚過敏)の兄に料理を提供する際に気を付けていることです。
人それぞれ、好き嫌いは違うと思いますが、兄は物凄い偏食で、いちいち煩いのです。
また、給食などは、小学生4年の2学期から、まったく食べれなくなりました。
人の刺激だったり、臭いが混ざることに耐えられなかったようです。

僕も同じでしたので、この時母は、
「二人とも、あんな美味しそうな給食に、いったい何が混ざっているというの!?」
と驚いたようです。
兄と僕が、給食を食べれなくなったのは、夏休みに教室の床にワックスを掛けたせいなのです。
その臭いが床に染み込んでいたため、給食の臭いと混ざり、気持ちが悪くなっていたのです。

そして、僕の個人的な考えとしたら、感覚過敏の人はあらゆるところで、感じるレベルが大きいのです。

普通は、ちょっとザラザラだとしたら、感覚過敏だと、全体が砂のように感じます。
ネチョネチョは、ベタベタ。

いろいろな特性にもよりますが、もし、子供さんへの食べ物の提供で、行き詰っていたら読んでみてください。
それと、食べないからといって、無理強いはせず、食べたいものだけ与えてほしいなと思うのです。
子供さんの好きなものを出して、与えれば良いだけです。

【全体】

温度に注意する。
熱いとビックリしてしまう。
食事を提供されると、すぐに食べたい(待てない)ために、適温にしてから出すこと。
ご飯(白米)の品種が違うと、食べなくなることがあるので、なるべく同じものにする。
また、炊き方にも注意する。(いつも一定にするなど)

おかずを混ぜてしまうと食べなくなるので注意。
お皿に、付け合わせと肉料理など、一緒に置かないこと。

三角食べ(おかずを平均して食べること)が出来ないが、それについては注意しない。
口の中でいろいろな味が混ざるのが、とても嫌なので仕方がないのです。

サクサク音とか感触(きゅうりとか)、シャキシャキ音とか感触(生野菜など)が嫌な子もいる。

パサパサしたもの(水分の少ないもの)は嫌。(食パン・クラッカー・パイ)

蒸気が上がるものなどは、極端に味が混ざるので嫌。(冷ましてから提供する。)

最初の形から、形が壊れるもの、切り分けなくてはいけないもの(形が変わるのが嫌ホールケーキなど)は、嫌がるので、事前に切り分けておく。(原型を見せない。)

ピザなどは、丸ごとじゃないと嫌がる。
(半分だけとかは、怒り出して食べなくなる。汚されるのが嫌らしいのと、ピザとは丸だと思っているので、認識と違うためだと思う。)

食事中に刺激しない。(テレビなども絶対につけない。)
話しかけないこと。
食べることに集中しているので、ストレスになるようです。

兄妹の刺激が強い時は、別室で食べさせる、または、時間をずらすなど工夫をする。
僕は、兄が食べているときは、さりげなく別室に移動するようにしています。

ランチョンマットかトレーを使うこと。
自分の食べ物がどこまでなのかを把握したいのと、取られる心配がない。(不安がない)

食器については、扱いやすいもので、食べやすいものにすること。
箸だけでなく、場合によっては、スプーンを用意しておいてくれると助かります。

スプーンやフォークなどは、柄の細いものは扱いにくい。(モノの工夫・手先が不器用な子には特に)
指先の力の入れ加減がわからないので、ぎゅうぎゅう持ってしまうこともあり、食べている途中で手が痛くなってしまい、食べることを中断してしまいます。
そうなると、もう食べなくなるので、箸の代わりになるものは、なるべく提供しておいて欲しい。

兄の場合は、苦手なものを取り出す小皿を準備しておきます。
それは、「食べられないもの入れ」として、使用します。

兄は、コンビニ弁当や、おにぎり、カップ麺も好きです。
いつも同じ味なため、安心して食べられるようです。
手作りにするにしても、なるべく一定の味付けと見た目でないと、食が進みません。
特に、不安定だと感じたら、一定のものを出すようにしています。
手抜きというより、その方が、兄にとっては有難いからです。

【お肉】

食べやすいように一口大に切る。
厚さがあるものは、噛みきれずいつまでもモグモグしてしまい、喉に詰まらすので小さめにする。

薄い肉は、ばら肉はOKだが、脂身がないものは細かくする。
肉は口に対して横に大きいと、どうやって食べたらいいのかわからないので、細長くする。

(口の大きさがわからない、口の容量の限界がわからないため、たくさん食べてしまう。)

調子の悪い時は、ひき肉を使用する。
例 餃子、ハンバーグ、ミートボール、ピーマンの肉詰め、ロールキャベツなど


【野菜】

キャベツなどの芯は食べれない。(噛みきれない)
他にも硬いものは、食べれないものが多い。

見た目と感触が想像と違うと吐き出してしまうことがある。
同じく味もそう。

嫌だと言った野菜については、次回どこまで入れていいのか聞いてみる。
ダシを取るために必要な場合は、それも説明をする。
案外、提供するときに入ったままでもOKになることがある。
(自分で取り出すようになる)
例 カレーに玉ねぎを入れると、甘味が出るよ。→じゃあ自分で出すから入れていいよ。

ドレッシングなど、先にかけておくと駄目。(混ざって気持ちが悪くなる。)
豆腐も、醤油をかけておかない。(変色するため。)

口の中での感触がネバネバしていると食べれないことがある。
例 オクラ ナス 玉ねぎ シイタケ トマト 白菜

【魚】

必ず切り身にして提供する。
骨から取り分けることが出来ない。
また小骨を出せない。
骨をそのまま食べてしまいます。喉に刺さってから気が付くので注意が必要です。

焦がさないこと。(焦げると見た目から食べなくなる。)

【果物】

りんごや梨は一口大に切る。(うまく齧れないため)
すいかは、楊枝ですべての種を取らないと気が済まないため、一口大にカットしてから提供する。
バナナは、いじっているだけでうまく食べれない。
皮をむけるものは、剥いて提供する。
そのままでOKなのは、みかんとアメリカンチェリーくらいかな。


他にもあると思いますが、とりあえず今思いついたことを書いておきました。
感覚過敏でもある兄には、無理なく食べれるようにこれからも工夫をしていくつもりです。


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