発達障害なう

ツイッターで、投稿したものをコピーしてあります。

2015年08月

【ご注意】このブログ(ツイッター含む)の文章の内容は、僕が障害を乗り越える過程です。現在進行形ではありますので、人によっては不快に思ったり、障害当事者の方は、フラッシュバックを起こす危険性もあります。文章で生々しく当時のことを再現しておりますので、閲覧される場合はじゅうぶんご配慮の上、自己責任でお読みください。また、自傷などは、一切僕はしておりません。
また、このブログに書いてあることは、あくまで、一障害者の発言であり、専門家の意見ではありません。僕の発言だけを鵜呑みにすれば、危険をともなうことになりかねません。そして、僕の文章は、全てを網羅するものでもなんでもありません。そして、発言内容を他者に押し付けるつもりもございません。その点、ご留意の上、お読みくださると幸いです。
【自己紹介】ADHD アスペルガー症候群 強迫性障害 反社会性人格障害 10才で診断。双極性障害は19才で診断。 小1からの出来事をツイートしています。発達障害関連無言フォローします。愛の手帳4(療育手帳B2)障害者手帳1級取得。精神年齢14才。亡母がアスペルガー・ADHD、現在21才。フリープログラマー♂ 2015年6月9日スタート

いじめられていると言えない

【いじめられていると言えない】

久しぶりにブログの更新をします。
ツイートはしているのですが、ブログにまとめるのが遅くなってしまいました。


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学校でいじめられている被害者だなんて、
被害者である子供は親や大人になかなか言い出せないものだ。
僕もそうだった。
理由は様々だ。
まず学校の先生が信用できない。
訴えたところで本当に助けてくれるかどうかが不安である。
切実な問題なのだから軽くは口に出来ない。

そもそも、いじめられているのかどうか、最初はわからない、
いや、認めたくない自分だっているのだ。
クラスメート全員に無視されたとしても、
もしかしたら勘違いかもしれないと思うのだ。
まずは様子を見てみようと思うのだ。
そして、もしもいじめられていることが事実なら、更に言い出しにくくなる。

いじめられている自分はみじめである。
そんな姿を誰が堂々と言えるだろうか。
どんなに明るい子供でも、暗くなってしまう。
自分への自信も無くしてしまうし、
もしかしたら何か自分が悪いのではないかとさえ思ってしまうだろう。
だからなるべく隠したい。
自分を極力守りたいし家族だって守りたいのだ。

子供なのに、家族に迷惑をかけたくないなんて思うこと自体
驚くかもしれませんが、ところが子供はしっかりと考えているのです。
自分のせいで家庭が暗くなることは避けたいし、親の期待に背きたくはない。
食卓で暗い顔も出来ない。
極力笑って僕は学校は楽しくて仕方ないと演出せねばならない。

朝、母親に玄関先で送り出されれば、
僕はランドセルを背負って明るく
「行ってきます。」
と言い出かけねばならない。
何一つ母に見抜かれてはいけないからだ。
たとえ、学校に行きたくなくて足が重くても、通学路を歩くしかない。
道草も食いたくなるが、いつまでもブラブラしているわけに行かない。

校門が見えてくれば、覚悟を決めるしかない。
吸い込まれるようにトボトボと歩き、玄関に入れば憂鬱のはじまりだ。
靴を履こうと屈めば、ランドセルがカタカタと言う。
母が用意してくれた筆箱が鳴る。
僕は見えない期待に応えるためにこの後何時間も辛抱し、
耐え続けなくてはならない。
歯を食いしばる。

僕がもし、嫌になってこの場を逃走してしまえば、
せいぜい弱虫と言われ、いじめはさらに悪化するだけだ。
いっそのこと、何もなかったことにしたいくらいだ。
自分の名前を答案用紙に書きながら、この名前を捨てたくなる。
僕は僕でない、違う僕になりたくなる。
「探さないでください。」
という心境だ。

涙のひとつも出ない。
きっと涙も凍ってしまうのだろう。
教室は冷凍庫のように冷たく、クラスメートは能面のような顔にしか見えない。
母は、僕に友達のことを聞くが、適当に返事をして嘘をつくしかなくなる。
まさか、友達がいないとは言えない。
無意識に親を悲しませてはいけないと思うからだ。

僕は、クラスメートに対してうまく付き合えなかった。
それはその当時まったく自覚が出来なかった。
今でさえまだ自分と闘っているというのに、小学生で自覚できるわけがなかった。
そこまで心が育っていないからだ。
それを自分で認めることも出来ずに
わけがわからないのだから、混乱するしかなかった。

自分でもいったい何が起きているのか。
自分は排除されようとしているのかは、薄々は感じていても、それを公には出来ないのだ。
子供にだって、どうしても守りたいものがあるからだ。
うまくやれない自分のせいで大切な家族をがっかりさせたくはない。
飼っている犬にくらいは言えるかもしれないが。

僕に対して同情的なクラスメートだっている。
しかし僕は巻き込みたくはない。
自分のせいでその善い人が攻撃対象になってしまって苦しめたくもないからだ。
僕の味方になってはいけない。
離れるようにそっと言うしかない。
関係ないだろうと突っぱねるしかない。
僕はなんともない大丈夫と言うしか無い。

面白がる者もいる。
遠巻きに眺めているのだ。
クスクスと笑っているもの、はやし立てるもの。
僕から見たらそのクラスメートは加害者と同じだ。
見て見ぬふりをする者もいる。
その者からして見たら僕のことはもう居なくなったも同然の扱いなのだろう。
だから僕も同じだ。
教室で何も感じなくなってくる。

家族の知らないうちに、心はどんどん傷が深くなり、心は無機質になっていく。
家では普通にしていても、休日は笑っていても、
月曜日になれば現実に引き戻され笑顔はなくなる。
そのうちに塞ぎ込んでしまい、隠しようが無くなってくる。
先生に言ったとしても、解決は難しいと思い込んでしまう。

なぜ思い込むのかと言われても、どうしようもない。
子供なりの判断だからだ。それに最善を尽くすもくそもない。
そうして生まれてくるものがある。
怒りと恨みだ。
芽生えてしまうのだ。
二度と許せない。
僕を排除しようとしたクラスメートは
全員居なくなってしまえば良いと思うし和解なんてありえない。

和解なんてありえないのだから、もはや先生に言いつけることもなくなる。
僕が許さないのだから話し合っても無駄なのだ。
僕は他者を信用しないのだから余計にそうなってしまう。
大人に言えばよかったと軽々しく提案しないでもらいたい。
言えるものならとっくにこうなる前に言っている。
そうだろう?

いじめの陰湿さは年とともに増していく。
子供は残酷なことを平気でやるのだ。
僕はそのいじめについて子供の社会だけではなく
大人の社会にも蔓延していると思っている。
人はいじめるのが大好きなのだろうか?
身勝手な支配ゲームをやって優越感に浸りたいようだ。
他者を犠牲にしてまで何が面白いのだ。

大人の社会にもあるのだから、いつまでたってもいじめは無くならない。
根本的な解決を被害者の自発的な訴えにしか求めていないからだ。
「いじめられたら言いなさい。」
なんてまだ馬鹿なことを言っている。
だから弱者であるいじめ被害者の声はかき消されていく。
あきらめるしかなくなってしまうのだ。

そして何も罪もない子供が命を絶ってしまうのだ。
あきらめるしかないからだ。
自分に生まれてごめんなさい。
申し訳ない。
そして家族に謝罪し、恨みと怒りとともに、自分をあきらめるしかなくなる。
生きることに追い詰められてしまうのだ。
いじめは自発的ばかりに頼っては絶対に止めることは出来ない。

いじめが蔓延しているような、陰湿な世の中の何が公平で民主的なのだ。
綺麗でもなければ美しくも無く、共感もなく共有もない。
共存どころか、食うか食われるかの世界である。
肉食動物が共食いでもしているのだろうか?
それを何故子供に押し付けたまま放置しておくのだ。
学校は何を教育しているのだ。

いじめ被害者・経験者として、声を大にして言う。
実際に子供は、
「いじめられているとは言えない」
のだ。
まずはそこからいじめ問題を考えてほしい。
被害者ばかりを見ることも問題だ。
被害者には落ち度はない。
見つめるべきは加害者なのだから。
加害者を出すようなシステムが狂っているのだから。


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パニックを未然に防ぐ~クールダウンについて

僕はパニックを起こしかけると自分でクールダウンをしています。
そのクールダウンの過程を書いてみました。


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さっきちょっとしたことでパニックに陥りかけました。
フラッシュバックですね。
僕はいつも自分でクールダウンしています。
そのたび体の状況がどうなるのか細かく観察しています。
今日まず最初に過去の映像を思い出してしまい黙り込んでしまいました。

そのうちどんどん胸が苦しくなりあっぷあっぷになりました。
ここで自分で自覚しはじめました。
僕はパニックを起こしそうだ、とわかるようになったのは16才くらいからです。
それまでは一人になることで抑えていましたが収まるまでに時間がかかりました。
酷い時で一日~半日。
何も出来なくなります。

パニックを起こしかけると、椅子に座っていることが辛くなります。
多動が出やすくなる感じです。
グーッと胸に何かが突っかかった感じ。
僕はここからクールダウンをはじめます。
立ち上がり、デスクの傍を歩きます。
これは、足の裏に刺激を与えることが目的です。
そして、パチパチと手をたたきます。

手のひらに刺激を与えるためですが、パチパチして、
自分の手のひらの存在を確認します。
そしてふわふわのタオルを掴み洗面所で手を洗います。
刺激を与えることはとても重要だと思います。
もちろんここまで一人きりでいることが条件です。
他者が居ると余計にヒートアップしてしまい悪化します。

手を洗うとだいぶすっきりしますが、
それでもあっぷあっぷが大きい場合は、顔も洗います。
必ず冷たい水で洗います。
しかし、大抵の場合これくらいでは収まりません。
次に深呼吸をします。
パニックを起こしかけているときは、呼吸が浅くなっています。
それに反してゆっくりと大きく息を吸い込みます。

ここらへんから、言葉を発するようにしています。
僕の場合は「ダウン」を連呼するか、
「大丈夫」「落ち着いて」
ですが、好きな言葉で良いと思います。
身体は、体温が上昇したように熱くなり指の先が温かくなっています。
腕の血管も浮き出てきます。
ふらつくこともありますが動き回ることで耐えます。

僕は身体の変調も細かく観察するようにしています。
次に吐き気が出てきますので、僕は掃除をはじめます。
ゴミ箱を片付けたり、コップを片付けるもよし、目の前に見えるものを片っ端から片づけて行きます。
まるで巣作りを急遽はじめるかんじです。
綺麗になってくると、また手を洗いに行きます。

吐き気は収まりにくいので、何か口にします。
それかうがいをしても良いです。
僕は、うがいをしてから、刺激を与えるために「ラムネ」を口にします。
飴でも良いですが、詰まらせたくないのでラムネになりました。
いつもこれを常備しておきます。

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ラムネをポンポン口に入れて行きますがまだ吐き気があるので辛いです。
しかしこの刺激で少しずつ解消して行きます。
今日はグレープ⇒メロンでした。
ラムネの味を変えるのも大切みたいです。
味の変化で舌を刺激します。
ラムネは溶けてしまうので喉も刺激されます。
薬だと思い込むようにもしています。

ラムネを食べながら、ダウンダウンと言いながら歩き回ります。
呼吸に注意し、手もパチパチ、吐き気が収まってきたら、
手を上に上げて肩をグルグルもします。
ラジオ体操のように深呼吸もします。
クールダウンしている間は、何も考えないのがコツです。
思考をするとまた引き戻されるからです。

そろそろ手先がピリピリしてきます。
僕が自分の感覚を取り戻し収まりかけてきた証拠です。
これまでは、音楽なども一切かけません。
無音の中でやらないと、自分の声が耳に入らないからです。
そろそろ座っても大丈夫です。少し安心します。
ゆっくりと座り、手先のストレッチをします。

デスクをトントンしたり足をトントンします。
ゆっくり呼吸を整えながら、パソコンから操作し好きな曲を聞き始めます。
穏やかな曲が良いですが、何でも落ち着く好きなものが良いと思います。
(僕はキングダムハーツの曲)
胸につっかえたものは、ラムネを食べ始めた頃から、すぅーっと引いていきます。

僕が椅子に座れれば、もうほとんどパニックから逃れたも同然です。
乗り越えたと嬉しくなります。
腕を見るとまだ血管が浮き出ていますが、これも少しずつ引いていきます。
フラッシュバックを起してから、大体30分位です。
何回もこういう経験を経てきているので戻す時間もかからなくなりました。

しかしたまにパニックが大きすぎて泣き出してしまうことがあります。
僕は悔しい気持ちには弱く、簡単に爆破し溢れてしまいます。
そうなったら、クールダウンに時間が倍かかってしまいます。
本当はそうならないように途中で止めたいのですが、
一気に加速するのでまだ防げません。
これからの課題です。

周囲の人にもいくつかお願いをしておきます。
僕はパニックに陥りそうになると必ず
「クールダウンをします。」
と宣言をします。
そうしたら声をかけないようにしてもらうのです。
僕に構わないでもらい一人の環境を作ります。
また過去のことを思い出そうとしていたら
「ストップ」
と停止してもらいます。

僕がおしゃべりしながら、どんどん過去を思い出すと泥沼化することがあります。
そうなりそうになったら、有無を言わさず「ストップ」と声を掛けてもらうのです。
僕はそれが合図となり、自分の状態を自覚し話を切り替えます。
口から出さないことが大切で、思考にはまらないようにしてもらうのです。

こんな調子で何回も自分を観察しながら自分流のクールダウンを構築してきました。
落ち着いてきたらキーボードを叩くのも効果があるようです。
指先からの刺激が良いようです。
落ち着きを完全に取り戻し、もう腕の血管が引っ込みます。
音楽は延々とまだ流し続けます。
注意を反らす効果もあります。

僕にとってパニックは苦しくて仕方ないということです。
悪化すると顔も腫れ上がり、目がつりあがり、頭が真っ白になって、苦しいしかありません。
そんな思いはしたくありませんから克服しようと思ったのです。
そしてこれは自分で乗り越えるよりないと思いました。
覚悟を決めて立ち向かってみました。

乗り越えるためには、まずは自分の精神・身体状態を把握し
(障害があれば特性も把握すること・弱点など)
段階を踏むことです。
一気にクールダウンは出来ないと思います。
少しずつ冷ましていきます。
僕は
「強いね。」
と言われますがとんでもない。
弱いからこそ、こうなるんですからそれも自覚します。

そして日頃から自分に詰め込まない、時間の余裕を作る。
マズイと思ったらその状況を覚えておく。
僕は身体・精神状況などをメモをします。
字は酷いですがボールペンを持って書きます。
後に見るために。クールダウンは有効なスキルです。
自分なりの方法を見つけてみたら乗り越えるのもすぐそこです。



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昨日フラッシュバックを起こしパニックになりそうでしたが、
クールダウンをして事なきを得ました。
フラッシュバックの原因は、知り合いの子供さんが
廊下でコケる→頭部に軽い出血と聞く→病院で治療
→僕も子供の頃に頭部を縫った経験あり
→怪我当時母が仕事で外出中で不安だった→フラッシュバック。

連想ゲームのように、過去の嫌なことを思い出してしまうと、
あっという間にパニックは襲って来ます。
僕は昨日も書きましたが、自分でヤバイなと思ったら
早めにクールダウンをしています。
パニックになりそうな事柄は予想できるので、回避すれば良いのに、
ふとした話しから連想するので厄介です。

会話の中でNGなのは、僕の過去の記憶からなので、
話し相手がわかるわけがありません。
しかも僕が勝手に連想するんですから、止めようがないのです。
ただしパニックになりそうな傾向はあるとは思います。
それを僕が自分で把握しておくよりありません。
子供が不安になる場面は僕にはNGみたいです。

また場所も弱いところが決まってます。
電車、バス、スーパー、ホームセンター、
病院、日当たりが良い窓際、ゲームセンターなどです。
こういう場所は人が少なければクリア出来たり、
家族が誘導してくれれば、大丈夫なことも多くなって来ました。
まだ、1人では、行動が難しく深夜のコンビニのみです。

※仕事が忙しくなってしまい投稿が途中で止まってしまった(;´Д`)

夏休みの引っ越し

夏休みの引っ越しはお得なんだそうです。
意外だったのが夏って引っ越しの費用も各社割安になるってこと。
夏休みのお引越しなんてありそうで無いのかな。
敷金・礼金もダウンする時期なんだそうで春の方が需要が多いからでしょう。
引っ越し先で必要になるのが家電製品ですが、結構値下げがあるんです。

夏のボーナス商戦だからかな?
それとも家電製品の秋冬モデルが出る前だからなのか、
9月の決算時期なのかなって思いますけど、
結構値下げしてくれました。
母は、まとめて家電製品を買って
「これだけまとめて買うからもうちょっと値下げしてください。」
と鼻息を荒くしていました。
母は交渉上手です。


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僕は環境が変わることに不安はありました。
しかし、自然豊かなところに行けることを考えると、
ぐっと我慢して引っ越しの準備を少しずつしました。
転居先には、母が何度も行きましたが、
写真を何枚も撮ってきてくれ、僕に見せてくれました。
家の外観や周囲の様子、部屋の中の様子などです。

また、僕が不安にならないようにと、近所の様子や、
近くの公園、お店、コンビニなども写真で撮ってくれました。
もちろん、ぐるりと見渡せる山の写真や畑や田んぼの写真、
謎の花や草、すべて母はリビングに貼り付けて僕に慣れさせようとしました。
しかも、僕がご飯を食べる椅子の後ろにズラリです。

僕はご飯を食べるときに、引っ越し先の写真を眺めては過ごしました。
最初は何もここまでしなくてもと思いましたが、
そのうち新しい写真が増えることが楽しみになりました。
僕の部屋になる予定の洋室は一番安心するようにと、
南西の角部屋になりました。
東側だと朝陽が眩しくて落ち着かないからです。

僕の部屋は、黒色で統一されており、まるで暗室です。
カーテンは一年中開けることが無く、日差しを浴びることもありません。
蛍光灯が嫌いなので間接照明しか点けません。
パソコンデスクもチェアも黒でチェストも黒です。
ベッドも真っ黒。徹底して真っ黒です。
黒の中に茶色があるときは、猫なのです。

僕は、その真っ黒の部屋をそのまま移動することを望みました。
配置も一緒、方角も一緒じゃないと嫌だったのです。
いくらカーテンが引いてあると言っても、
微妙に漏れる太陽の光りがありますから、
方角が違ってしまうと調子がくるってしまいます。
左と右の感覚がさかさまになりそうで怖かったのです。

もちろんドアの配置も一緒でないと、配置が同じになりません。
僕はそれだけはお願いと母に言ってありました。
写真を指さしながら、ドアの位置が大丈夫なのか、
外開きか内開きなのか、この写真ではわからないと訴える僕に、
母は
「そうですか、それなら図に書いておきます。」
と言いました。

翌日、母は僕の部屋の見取り図を写真の横に貼りつけました。
僕はそれを眺めながら、配置が同じであることを確認しました。
これなら後は中身だけ移動すれば良さそうです。
僕の部屋から出るとリビングですが、これも配置が一緒でした。
家では猫が各部屋に自由に出入りできるようになっています。

ドアに猫専用の入り口があるのですが、
家族全員ドアを閉めずに開けっ放しです。
シースルーな感じでどこも部屋が丸見えなので、
お互いどこに居るのかが視認出来るのです。
その中を猫は好き勝手移動し、好みの場所で寝ています。
プライバシーが無い家なのですが、ずっとそうなので気になりません。

引っ越しの準備は、非常に簡単でした。
小物や洋服は全てジップロックに小分けされており、
それを段ボール箱に入れていくだけだからです。
そもそも、皆あまりモノを持たないので、クローゼットも空いています。
母が不用品はすぐに捨ててしまうからだと思います。
たまに大事なものも捨てますが。

引っ越し屋さんが来る前日の夜、母は荷物を詰め込みながら、
神妙な顔をして僕を見ました。
「まるで夜逃げみたいだわ。」
と言いながら、慌ただしく動きました。
妹の持ち物はほとんど洋服ばかりで、すぐ荷造りが終わっていました。
僕は一番モタモタしました。
何からはじめていいのかわからないのです。

僕は一番最初に携帯の充電器を段ボール箱に入れましたが
これが後に大失敗となりました。
次に、洋服と来たところで飽きてしまい、
猫を抱っこしてボウゥーっとしてしまいました。
母はそんな僕を見て
「猫は段ボール箱に入れないで頂戴ね。」
と真顔で言いました。
「いやデブだから入りそうもないしね。」

もしかしたら入るかもしれないと、
猫を段ボール箱に入れてみたら余裕で入ったので
開けたり閉めたりして猫と遊んでいました。
僕はもう既に引っ越しの準備をする気が無くなっていたのです。
最低限無くなったら困るものは突っ込んだし、
僕の生活は事務所がメインなので
部屋は寝るだけの場所なのです。

おまけに部屋は暑くて暑くて、
クーラーをつけていても暑い。
僕は猫と一緒にクーラーの真下に陣取り、
ツイッターをしながらスヤスヤと寝てしまいました。
僕の悪い癖、現実逃避と面倒なことがあると寝てしまうが発動されてしまい、
結局荷造りはそれで終わってしまいました。
起きると終わっていました。

母と妹は、寝ぼけ眼で起きてきた僕を睨みながら
「肝心な時に使えないんだから。」
とブーブー言っていました。
僕は自分で荷造りしたものを運びながら、寝ちゃったことは猫のせいにしました。
引っ越し業者さんは、手早く華麗に荷物を運び惚れ惚れしました。
が物が無くなっていくので不安になりました。

僕は、ちょっとテンパってしまい、母に聞きました。
「本当に引っ越すの?」
何をいまさら的な発言でしたが、確認してみたくなったのです。
すると母は僕に向き直って
「本当です。」
と真剣な顔で言いました。
僕は、いよいよなのだと覚悟を決めてまた猫を抱きしめました。
猫はじっとしていました。

猫は、兄が別便で車で送ってもらうことになりました。
母と妹と僕は電車でお引越しです。
その様子は、当日ツイートをしましたが、僕は疲労困憊してしまい、
めちゃくちゃ調子を崩してしまいました。
いろいろと工夫をしてなるべく負担のないようにしましたが、
それでも疲れてしまいました。

引っ越し当日
僕は何も考えずにもちろん朝まで仕事とツイッターをし、
そのまま引っ越しのためにしっかり朝ごはんを食べて、
さあ行くぞと支度をしました。
その時点でiPhoneとiPadの充電は両方40%。嫌な予感がして、
充電器を探すが当然無い。
引っ越しの荷物に詰めてしまったんだった。

最悪です。
僕は仕事の連絡でも携帯を使うしどうしよう。
間違いなく2時間もしないうちに切れてしまいそう。
初っ端からつまづいた感。
慌てて母と妹に言うが、もう出ると言う。
仕方がないので渋谷駅前に行き充電済みのモバイルバッテリーを買うことにする。
頭の中は充電のことでいっぱいだった。

もしも万が一、充電が切れたらどうしようばかり考えていたので他は上の空。
ビックカメラをウロウロしやっと見つけて2つ購入。
ケーブルも購入。
余計な出費になってしまった。
i Phoneに充電をしながら駅に向かおうとすると、
妹が母に買い物をしていきたいと言い出す。
洋服を見たいのだと言う。

何も引っ越し当日にショッピングをしなくても良いのにと思ったが、
妹は今まで忙しくて洋服を買い物している暇がなかったと言いだす。
それに、信州に引っ越しするから、
もうなかなか渋谷に来れないのもわからなくもないので、
渋々ご希望の109に向かう。
夏休みなせいか物凄い人混みだった。

僕は母と妹の後ろを頑張って歩いた。
何も考えないように歩いた。忍者のように、
ひらりと人を避けるスクランブル交差点を撮影している人もたくさんいた。
たくさんの女子ばかりが吸い込まれる109。
僕はむせ返るような暑さと色とりどりのキラキラした店内に
圧倒され、なぜかテンションが上がる。

引っ越し効果なのか、僕は苦手な人混みをスイスイと
最初はくっ付いて歩いてお店を見て回った。
母と妹は洋服を手に取り吟味している。
僕は2階まで来て携帯に気を取られ、見事に二人を見失う。
周囲を見ても当たり前だが知らない人だらけ。
半分パニックになりウロウロする。置いてかれたと焦りまくる。

頭の中で、ガラガラと信州行きが崩れて行った。
ああ僕だけ引っ越せないよ。
しまった二人から目を離すから置いてかれた。
キョロキョロお店の中を見ても、どうやっても二人は居ない。
これは迷子センターに行くしかない。
いや待て落ち着け。
この年で迷子センターはまずい。
それに109にはなさそうだ。

おそらく顔面蒼白。
プルプルと震える手に携帯。
あ、そうか。電話だ。
何を思ったか知り合いに電話。
電話に出た相手に僕は開口一番
「どうしよう、109で迷子になった。母と妹とはぐれちゃった。」
と意味不明の悲鳴。
知り合いは、僕の名前を連呼して落ち着いてと言う。
わかっているわかっている。

わかっていますけど、わかっていません。
どうしたらいいんだかもうわからない。
僕は携帯を耳に棒立ちになった。
電話口の声がキンキンと響くが騒音で聞き取れなくなった。
そのまま少し停止して白目を剥くのみ。
遭難したら動いてはいけないという鉄則がある。
だから僕はもうココを動かないことにした。

動くものか、と女子だらけの中に男がポツリ店内で仁王立ち。
僕は背が高い。
だからきっと目立つはず。
母か妹が見つけてくれるに違いない。
しかし、その気配も無く、僕はもう店内でキャンプするしかないなと考える。
しまった、テントを忘れた。
いや、そうじゃない。
ここは渋谷109。
山じゃない。

電話口では、さっき電話した知り合いが僕に何か言っている。
ふっと我に返りi Phoneを思いだし、LINEを確認する。
もしかしたら妹が僕を探してくれているかもしれない。
するとLINEには、「3階に来て」と妹からの指令があった。
ああ助かった。
なんだ、そうか。
3階ですか。
ここはどこ。

携帯電話の相手には朗報を知らせる。
「あ、3階だって!じゃあ!」
と勢いよく切り、エスカレーターに向かう。
3の数字を確認して、上に登れば妹と再会できるとわかる。
良かったと安堵して3階に行く。
3階が見え始めると目の前に母と妹が居た。
「あー待って僕を置いていかないで。」
と妹の手を握る。

妹は、僕の手を握りそれからは誘導してもらった。
これなら安心。
やれやれだ。
危うく僕は東京に置いて行かれるどころか、
家族とも生き別れになるところだった。
そうして、妹に手を引かれ僕は悠々と店内を見て歩く。
傍から見たらどう見てもカップルだろう。
そこで目に留まったのがアンパンマンだった。

デコられてキラッキラのアンパンマンがデーンとぶら下がっていた。
なんだと!と思わず口に出る。
妹の姿を確認しながらアンパンマンを手に取りうっとりする。
なんという出来映えだ。
無類のアンパンマン好きの僕にはたまらない。
即買いである。
買うとすぐに眺めたくなる僕は、ここでも大失敗をする。

僕は良い場所を見つける。
階段である。
ようし、ここでアンパンマンをじっくり見るとしよう。
階段に座って、ウキウキで袋を開けアンパンマンを取り出す。
なんて綺麗!
僕は嬉しくて仕方がない。
ああ、ここは煩い苦手な109。
でも、アンパンマンが居れば大丈夫。
僕はずっと一緒にここに居よう。

と思ったが、すぐ近くの店で試着している妹に見せびらかしたくなる。
じゃあ試着室の前で待っていようっと!
僕は試着室前でデコアンパンマンを写真に撮ってツイッターにUPする。
僕は今か今かと妹を待つがちっとも出てこない。
カーテンは閉まったままだった。
痺れを切らしてお店の傍をウロウロする。

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グルグルしながらさっきのデコアンパンマンの店の前を通り、
再度キラキラを眺める。
ここは良いお店だなあ。
デコだらけ。
ディズニーなんかもあった。
うっとりしそうになったが、あまり長く家族から離れるのはまずい。
妹が試着している店に行ってデコアンパンマンを見せようと思って異変に気が付いた。

なんと手に持っているはずの、大切なデコアンパンマンが無い。
「!!!」
僕はしっかりと握っていたはずなのに、何故無いのか。
わけがわからない。
アンパンマン消えた。
飛んで行ったのか!?
意識が遠のきそうになる。
さっき買ったばかり、ツイッターで自慢したばかりのデコアンパンマンを失くした!

もう僕は僕が嫌だよ。
ほらね。
こうやってすぐに失くす。
ばっかみたい。
大切なのに、秒速で失くす。
僕は、これは誰にも内緒にしようと決心する。
母にも、妹にも知られたらまずい。
まさか、デコアンパンマン高かったのに、失くしたなんて言えない。
ツイッターに上げた画像を見て泣きそうになる。

アンパンマン・・・どこ・・・。
僕は、また何故かさっきの知人に電話をする。
しかし出なかった。
相談しようと思ったのに。
仕方なく、お散歩するフリをして店内をあちこち歩いてみる。
いえ、別に僕は何も探していませんからね。
心の中では、アンパンマンを目で探す。
床に落としていないか探す。

アンパンマン捜索
あ、そうだ。
もう一つあのお店にデコアンパンマンあった気がする。
失くしたなんて内緒で知らん顔して買ってしまえ。
いやそれは無い。だってあのアンパンマンは世界で一つしかない。
などと葛藤する。
もしかしたら誰かに拾われてしまったかもしれない。
ああー返して僕のアンパンマン。

すると、ちょうど母とすれ違う。僕は完全に挙動不審であった。
「どうしたの?」
と聞かれ
「いえまさかなんでも、ははは。」
と、手を振ってニコヤカに笑う。
母にバレたら大変だ。何が何でも探さなくっちゃ。
変な汗をかき始めて、僕は笑顔を引きつらせながら
店内をさも庭で遊ぶ犬のようにウロウロする。

マジで無いわ。
こんな人生。
そう思った。
デコアンパンマンとの距離がどんどん遠のくような錯覚さえ覚えた。
誰かに頭を撫でられているのではなかろうか?
もしかして売り場に戻っているのではないか?
さっきのお店にもう一度ぶら下がっていたりして。
レシートあるし、僕買ったし。
証明は出来るし。

階段も見に行った。
さっきここで、ほんのさっき袋から出した僕が馬鹿だったよ。
しっかりと袋を持っていれば、こんなことにならなかった。
自慢しようだなんておまけにツイッターにUPしちゃって。
僕の傷がさらに広がるじゃないか。
皆にも失くしたなんて言えない。
それじゃまるで僕がドジではないか。

と、ふとお店でいれてもらった袋のことを思い出す。
そういえば袋もどこ行った。
僕は袋もどこかに失くしてしまっていた。
妹の試着室の前で写真を撮ったのを思い出し、戻ってみる。
犯人は現場に戻ると言うし。
すると、妹は呑気にまだ試着中。
あ!あった。
袋が。
袋のみ。
もうこの際袋だけでもいいよ。

ピンクの可愛らしいお店の袋を持って黄昏る僕。
まさか、無いとは思うけれども、袋の中を覗いてみる。
そこにデコアンパンマンは無かった。
ですよね。
僕さっき出したから。
あーもう、自分に腹が立つ。
ガックリして、認めることにする。
僕は失くしたんだ。
心の拠り所、友達なのに。
デコアンパンマンを。

家に帰りたくなった。
瞬殺で帰りたい。
ベッドに潜り込みたい。
猫を抱っこしたい。
真っ青な顔をして、目はうつろ。
もうどうでもいい。
引っ越しのことはすっかり忘れていた。
頭の中は、真っ白だった。
トボトボと妹の居る試着室に向かう。
空の袋がまるで僕に嘲笑っているかのようだ。
世界中が僕を・・。

下を向いて歩いていると、店員さんにぶつかりそうになった。
なんだ、もうショックのあまり何も見えてない僕。
人すら見えやしない。
と、その店員さんを見ると、手に何か持って歩いている。
何かを眺めるように、また他のお客さんに聞いている。
その手には、僕のデコアンパンマンがブル下がっていた。

「お!!!!!????」
と奇声を発して店員さんにダッシュする僕。
そして、
「ああ、それ、僕のデコアンパンマン!!!」
と大声で言った。
「あああああ、よかったあ、もうどこに行っちゃったのかと!
もうよかったあああ!ありがとうございます!!!!」
と、言ってパッと店員さんから奪い取った。

と僕は夢中だったのだが、
デコアンパンマンを愛おしそうに抱く姿はかなり危ない人だったろう。
周囲のお客さんに見られてしまった。
そしてその一部始終を母と妹はバッチリ棒立ちで見ていた。
「あ、いやそのこれは。」
母は
「失くしたの?」

「いえまあ、その飛んで行ったというか。はい・・・。」

僕は、デコアンパンマンを二度と離すものかと、
今度はしっかり両手で持って、母に、
「帰りたい。」
と言った。
すると母は、
「そうね、帰りましょう。」
と言って会計を済ませ、109をやっと出た。
本当に危険な場所だ、109。
僕は心臓が止まるかと思うくらい
サバイバルな体験をしてしまった。

でも、まあ、デコアンパンマンを見つけたし、良かった良かった。
終わりよければ全てよし。
とか心で呟きながら、また二人の後ろを見失わないように、
デコアンパンマンを両手でガッチリ持ち人混みを歩いていると
西村のフルーツパーラー前で目が釘付けに。
あー食べたい、なんておいしそうな桃のパフェ!

S__8511511

桃を丸ごと使っているだって!?
当日のツイートで紹介したが、僕はここでどうしても食べたいと駄々をこね、
結局寄ることにする。
パフェはめちゃくちゃ美味しかった。
食べている間、僕はデコアンパンマンと桃のパフェを一緒に
写真撮影をしようとして、妹に大笑いされた。
どうして笑うのかなあ・・・。

桃のパフェを食べて、渋谷駅⇒新宿あとは何故か全員で全速力で走って特急に乗り込んだ。
どうやら僕が桃パフェを食べたいとゴネたせいで時間が無かったらしい。
でも、僕は手にガッチリとデコアンパンマンを持っていて大満足だ。
なんとか乗り込めた特急。
しかし、何故特急。
僕は引っ越しを忘れていた。

まあ、引っ越しも思い出したし、そういえば、信州に行くんだった。
今日はお引越しだった。あぁ、疲れたお引越しだ。
と、席に座って気が付く。
僕のi Phoneの充電がもうなくなりそうだった。
大変だ、充電しなくっちゃと、ポケットをまさぐるが無い。
今度はモバイルバッテリーが無い。
失くした。

渋谷駅で2つも買ったモバイルバッテリーが、いつの間にか無かった。
なぜか短い白いケーブルだけが手元にあった。
僕はそのケーブルを少しの間眺めていたが、またポケットに仕舞い込んだ。
いいよ。もう無かったことにしよう。
もう疲れちゃった。
僕は何かを手に持ったりすると必ず失くすようだ。

すっかり疲れた僕は、電車に揺られながらデコアンパンマンを窓の傍に置いた。
ガン見していれば絶対に失くさないからね。
こうして僕の引っ越しは終わった。
信州に着いた僕は、最初2日はダウンしたが、少しずつ慣れようとしている。
同じ構造の僕の部屋は相変わらず暗室で猫も一緒に居るのだ。終


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いろいろな詩

みらいくん、生きろ。あなたは死んではいけないし、
ましてや社会的に抹殺されてはいけない人だ。
誰でもそうだが、あなたはとてもそうだ。
わたしが言うのもおこがましいが、そう思うよ。
あなたの苦しみはあなたにしかわからないが、
あなたがとても苦しいのだということは、
私はわかった。

ぽぽやん @poppo0226

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僕の日常はこんな感じ
何かを食べると美味しいが
同時に罪悪感を感じる
部屋を掃除すると爽やかだが
自分だけは汚いと感じる
良い音楽を聞けば
心の闇が疼きだす
花を見ると美しいが
否定したくなる
眠りに落ちると
目が覚めて虚しくなる

支配にしか物差しがなく
呼吸を荒くする
快楽を感じると生きていることが痛くなる
溺れていれば壊れることを期待する
壊れないから失望し甘いものが欲しくなる
刺激がないと生を感じられない
訴えることは苦しみの中の光
傷つくと孤独になりスポットライトが当たる

血が煮えたぎるように
沸騰する腕や足が偽物に見える
生きるために葛藤だけを連れて歩く
僕は今自分の身体と魂をわざわざえぐっている
そうしていないと生きていられない
上下左右がよくわからない
止めることは簡単なのに
止めては先が無いのも知っている
しがみついて生きている

人を信じられない
自分に気が付いたら
自分を見直してみると良い
自分を見直すということは
自分を知ることになる
自分を知れば、自分を認めるようになる
何度も自分を認めてから 痛みと闘うと良い
痛みは自分にしか感じられないから
共感を求めても余計に人を信じなくなるだけだ

僕は、先天的に目の見えない人のことをいつも考える
彼らにどうやって色を教えようか考えている
青は水
この基準があるとしたら、水の表面から教えるとか
表面は水色で 深くなると青になる
赤は黄色は と どんどん広げて行って
僕は思考してみる
その難しさは僕を刺激するから

逆境の中にこそ
宝石が埋まっている
苦しみの中にこそ
光が埋まっている
痛みの中にこそ
命が埋まっている
人は自信が無いから
先に進めない
自信が無いから掘ることも出来ないと言う
僕は自信家なのかもしれない
どんどん掘って見つけ出してゆく
自信なんて錯覚なのに

子供のことを何よりも
一番大切にしなさいと言えば
わかったと言うしかしすぐに忘れてしまい
自分主体になる
親であっても自分は大切だ
それを手放すということではなく役割を果たすことを言っている
癖になっていたとしたら
何度も確認して
子供目線で考えてみると気が付く
修正はこまめに

ああ そうかまるで僕は麻薬患者みたいだ
欲しくなるのに欲してはいけないから
そして身体に与えたらいけないから
今の苦しみは 
離脱症状のようだ
依存しないためにそんなものが無くても
僕は生きていけるはずだから
ああ 楽を求めたら逆戻りになるのだろう

人は危ない香りが好き危険と感じていても
好奇心には勝てないだから近寄ってしまう
まわりのひとが注意しても危険じゃないと言い出す
そして危険な香りはあなたに充満する中毒になる前に
離れないとまっすぐな心で見れなくなってしまうよ

心の切り替えは大切です
囚われたり、嫌な刺激を感じたら
制御するようにしています
クールダウンは、悪化した場合にやるけれど
そもそも暴走しないほうが楽ですから
心の切り替えスイッチは誰でも持っているんですが
弱いとしんどいです
何度でも経験を重ねて強化していきます

何か頑張れることを探して
日々動くことで自分が生きていると感じる
なにがなんでも回転していないと心がつぶされそうだ
人から愛されて人から必要とされて
そうすればいいと教わってきたのだから
だから頑張り続けることしかわからない
自分を愛することを忘れてしまう代償と引き換えに

空っぽの君は
いつの間にか空洞に膿を貯めて
吐き出すことで耐えている
僕は君を確かめたくて条件付きの愛を嫌がったんだ
何も奪う気も無くて信じることだけでいいのに
明日も明後日も何も心配いらないのに
僕の強さを君に押し付けた
飛び越えられないほどの
重さにお互いに沈んだんだね

今この瞬間にお仕事している人
頑張って寝ようとしている人
誰かのことを考えている人
昨日を振り返っている人
いろいろな人があるのだなあ
僕は今まで他者のことがすっかり抜け落ちていた
ツイッターという場所で
誰かの今を見ることで確認している
世の中には僕だけじゃないんだってこと

夜は短いなあ
僕が考えている間にあっという間に
朝になってしまう
もっと暗い時間が欲しいよ
12時間昼間で24時間夜
そのくらいでいいのにな
あとどれくらいの夜を過ごせるだろう
いっそのことずっと夜でもいいけど
それだと夜のありがたみがなくなるね
夜のまま時間止まらないかなあ

仕事をしながらツイッターをする
仕事をしながらご飯を食べる
仕事をしながらLINEをする
仕事をしながら
仕事をしながら
あれ僕ながらばかりじゃないのかな
何かひとつのことに集中出来ないから
こうなった気が散りっぱなしで
頭の中から何かが漏れそう
僕の脳はタコ足みたい

突然訪れるお別れに今は心の涙がいっぱい
抑えないでたくさん出してもいいから
落ち込んでもへこんでもいいから
心を思いっきり出してみて
癒すのには時間はかかるけど
まわりの人と亡き人のことを語り合う
人の温もりであたためあおう
共に痛みを感じて祈ろう
きっと亡き人に伝わるから

いつもとは違う風景に驚いてしまう
いつもと違う道筋にこの世界が変わったと感じる
当たり前の風景も今ではぼやけて見えてくる
最愛の人と歩く道も思い出になる日が来るなんて
今それを受け止めたくないけれど
一人じゃないからまだ立っていられる
陽炎の中に咲く向日葵のように



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