発達障害なう

ツイッターで、投稿したものをコピーしてあります。

2017年08月

【ご注意】このブログ(ツイッター含む)の文章の内容は、僕が障害を乗り越える過程です。現在進行形ではありますので、人によっては不快に思ったり、障害当事者の方は、フラッシュバックを起こす危険性もあります。文章で生々しく当時のことを再現しておりますので、閲覧される場合はじゅうぶんご配慮の上、自己責任でお読みください。また、自傷などは、一切僕はしておりません。
また、このブログに書いてあることは、あくまで、一障害者の発言であり、専門家の意見ではありません。僕の発言だけを鵜呑みにすれば、危険をともなうことになりかねません。そして、僕の文章は、全てを網羅するものでもなんでもありません。そして、発言内容を他者に押し付けるつもりもございません。その点、ご留意の上、お読みくださると幸いです。
【自己紹介】ADHD アスペルガー症候群 強迫性障害 反社会性人格障害 10才で診断。双極性障害は19才で診断。 小1からの出来事をツイートしています。発達障害関連無言フォローします。愛の手帳4(療育手帳B2)障害者手帳1級取得。精神年齢14才。亡母がアスペルガー・ADHD、現在21才。フリープログラマー♂ 2015年6月9日スタート

僕のRPGは現実世界になる 第二話

僕のRPGは現実世界になる  第二話

※文章中の出来事は全て実話です。創作ではありません。
尚、身バレしない程度にフェイクを入れる箇所もありますがご了承ください。
(ほぼそのままですが)

第一話はこちら


「アル!」
僕は街に二人で行ったころからアルをすっかり呼び捨てにするようになっていた。
僕のネトゲ内での呼び名はライ。
だからアルは僕のことを「ライ!」と呼び捨てにしていた。

僕に呼ばれたアルは剣を出して返事する。
「あっちだ!」
アルが剣で指し示した方向には、息をのむほど不気味な骸骨がいた。
大きなモンスターがひしめくここはダンジョン。
地下牢のようなところにうようよと、ロウソクが灯るだけの場所で僕たちはレベルを上げていた。
突然毒グもが襲ってくることもある。
そんな時は僕が先陣を切って縦となり、アルがとどめを刺す。
そんな狩りの仕方が自然とカタチになっていった。
ダンジョンは危険だが、ここは経験値もうまいし、モンスターを倒してもらえる報酬も高額だ。
最初は入口で二人してやられてしまい、死んでしまったが、何度もトライしてやっと狩りと言える位にまでお互いに腕を磨いた。
そこでわかったことがある。
何でもかんでも突っ込めばいいというわけではないということだ。
敵が大きければ大きいほどそうだ。
よくよく作戦を練り、タイミング良く斬り込まなければただ犬死するだけだ。
僕たちは、死んだりしたときは、何故そうなったのか反省会をした。
たかがネトゲだが、二人にとっては真剣である。

「いいか?相手の動きをちゃんと見るんだ。不規則に動いているように見えて実は同じだ。」
アルはそう僕に言う。そして続いてさらに
「ライがタゲを上手に取らなくては、こちらに下手すると攻撃が来る。」
僕は
「わかっている。責任重大だな。でも任してくれ。次はうまくやる。」
ダンジョンに入ると、大きなモンスターは突然目の前に現れた。
僕は咄嗟にモンスターに向かい走った。
まずいことにターゲット(的)がアルになってしまったようだ。
「おい、お前、相手はこっちだぞ!!」
と僕はモンスターを挑発する。
アルからモンスターを離すためだ。
アルは
「ライおい!危ないぞ!」
モンスターは思惑通り僕に向かって突進してきた。
その姿はゾッとするものであったが、今はそんなことでビビっている場合ではない。
「ヘイ!来いよ!遊ぼうぜ!」
と迎え討った。

そよそよと揺れる草。
穏やかな光が射し込む教室。
机と椅子は木で出来ていて、あちこち傷がついていた。

「みらいくん。ここか。」

教室のドアから、ぬっと現れたその姿は、まるで朝戦ったモンスターのようにデカイ大人だった。
名前を呼ばれたところで、返事するようなことはしない。
そもそも、呼んでくれとお願いしたわけでもない。

「これから30分ほど勉強をするのだが、なにをしたい?」
デカイモンスターは言った。
「知らない。つかあんた誰。」
僕は椅子をガタガタ言わせながら口を尖らせた。
「先生だ。」
デカイモンスターは当たり前だというような顔で言った。
僕は
「誰の?誰の先生?」
するとデカイモンスターは
「君のだよ。みらいくん。」
とまた言った。
僕は
「そんなのお願いしていないけど。」
とデカイモンスターの真似をして当たり前だというような顔で言う。
「君が決めていなくても、先生なんだよ。」
その大人のデカイモンスターは、少し顔を歪ませた。
大人は大抵こういう顔をする。
よく見る顔だった。
そしてこういう顔をする大人はトンチンカンなことばかり言う。

勉強しなさいとデカイモンスターは言ったが、僕はそっぽを向いていた。
外の光はキラキラ揺れる。
手をかざしてみる。
指の間から光線が放たれたかと思うと、掌は真っ赤になった。

「今日は学校で何をしたの?」
と車で迎えに来た母が聞く。
「別に。」
僕は窓から外を見ながら、下校する生徒を見ていた。
もしかしたら一緒に帰っていたかもしれない友達は、3~4名で大笑いしながらランドセルを背負って走っていた。

「そう。」
母は表情を変えずに家に車を走らせた。
いつも母はそうだ。この変えないところが助かっている。
学校はストレスだらけだ。
それなのに、帰って早々あれこれ聞かれた挙句、落胆され怒られたのでは嫌になる。
僕だって、母を失望させたくはないのだ。

自宅に到着すると、母は
「お疲れ様、ゆっくりなさいね。」
と声をかけてくれる。
僕は、うむ、と偉そうに返事し、玄関でもつれながらバタバタと自室に走る。
さあ、また冒険の世界に飛び込もう。

ログインするとアルはやはりもういた。
「こんにちは!」
そういうとアルは振り向くようにして
「おかえり。」
すると、言ったその先にもう一人誰かがいた。
「お邪魔しています。」
誰だ誰だ誰だ、と脳内はすぐさま沸騰したが、そんなことはおくびにも出さずに
「ノノ」
と反応した。
ノというのは、カタカナのノだが、まるで手を上げているみたいに見えるので挨拶によく使う。
「ノノノ」(よう!)
というような感じだ。
アルは
「なあ、俺たちでギルドを作らないかと話していたんだ。」
「そう、そうなんです。どうですか?」
もう一人の名無しはそう言う。
僕は
「どうって。ギルドって何?」
名無しは
「大人数が集まった集合体ですよ。団体ですね。簡単に言えば現実の世界の会社みたいなものです。
皆で一緒に同じエンブレムをつけて一緒に戦うんですよ。
例えば、ギルドに入ればいつもは一人でも、所属していればいつもよりも早く狩りのパーティにありつけることが出来る。
レベル上げだって手伝ってもらえたり、アイテムの情報もやり取り出来ますよね。
そして、ギルドのメンバーは、それぞれこのギルドに所属しているんだってことをちゃんと自覚してもらうとか、加入するのに条件があるところもありますよ。」
と説明をしてくれた。

この名無し。
なかなかこの世界のことをよく知っているようだ。
「だからさ、俺たちも二人で闘っているが限界があるだろう?そこでギルドを作ったらどうかって、彼の意見に乗り気なんだよ。」
と、アルが言う。
僕は、特に異論もないし、面白そうだったのでワクワクしてきた。強くなれるのならばなんでもいい。
「うん、賛成。いいじゃんじゃないかな。」
「よしっ!」
と名無しが叫んだ。
そして
「良かった!あ!俺はマニア。」
そう言われ彼の姿にカーソルを当てると「mania」と浮いて出てきた。
「うん、よろしく、僕はライ。」
と、人生初めてと思われる挨拶を僕は済ませた。

「そこで、ギルドマスターだが、ライやってくれるな。」
と、アルが突然言った。
「ああ、もちろ、え!?ちょっと待って。何故僕。」

アルとマニアはニヤニヤしてちっとも理由を答えようとはしなかった。



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ツイートいろいろ

思いを形にするのが愛だ
どんなに思っているとしても
形が無ければ見えない

どんな場合でも
人のせいにはしない言い訳もしない
どう思われたとしても
不義理になっても人のせいにはしない

生まれてからまるで新幹線に乗っているようだった
だから何も見えなかった
今やっと普通のスピードになり周りが見えてきて
一気に怖くなったんだ

働きたいと思うが
対価をもらうのが怖い
働くことだけしたいのに責任を伴うのが怖い
出来ればただ働かせてはもらえないだろうか
お金をもらうために働きたいのではなく
身体を動かすために自分のために
働いてみたいんだ
(アスペルガーで引きこもっている兄の言葉)


不登校で小中学校も高校ももちろんロクに行けなかった
今やっと学校に行ってみたいなと思えるようになってきた
実年齢から0.7を掛けたのが
僕の本当の年齢なんだ
心が追いつかなかったんだ
せめて義務教育の通えなかった分を年齢を問わず
再入学出来るよう法律を改正してほしい


勉強したいからだけで学校に行きたいのではなく
クラスを体験したり友達を作って遊んだり
貴重な経験をしてみたいからだ
発達障害でハンデがあるのに何故同じ年齢で見ようとするのか
不思議で仕方がない理不尽だ
僕は全く経験出来ていないというのに
(アスペルガー兄の言葉)


遠くを見ていては近くが見えない
近くを見ていたら遠くが見えない
近くは何かあっても手が届くのだから
すぐに対応出来るけど
遠くは出来ない
だったら遠くを見ていよう

もしも子供に期待するなら
社会での活躍ばかり見ずに
人としての可能性を信じて欲しい
障害があって今やれないことも
やれないからと今諦めないで欲しい
可能性まで諦めるなら人はなにも育たない
親が諦めず働きかけ続けることで
子供が成長するんだと思う


君はコレをしなさい
ではなく
君は何が出来る?
の方が助かる


兄の言葉を聞いていると
社会にはハンデを持つ人の働く場所が少ないと感じる
今後は療育だけでなく
これをどう改善して行くのかが肝になる
僕も兄の言葉を聞ハッとした
これからは何らかのカタチで
障害者支援の店を開店したいなと本気で思っている
まだ夢の段階だがカタチにしたい

社会に自分の居場所があるということは
なんてチカラになるのだろうか
生産性を追い求める時代は
とっくに終わったんだ
これからは中身だ
出来る出来ないではなく様々な人が居場所として

求めることを目標として笑顔を集めたい

発達障害の当事者だからこそ出来る事もあるかもだ




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僕のRPGは現実世界になる 第一話

「僕のRPGは現実世界になる」
僕はオンラインRPGにハマっていましたが、それはただのゲームだけに終わりませんでした。
そこから得たものは今の仕事にも生かされているのです。
それはどんな内容だったのか書こうと思います。
小説並みに長くなるので少しずつ書きツイートしてからブログにもまとめます。

尚、とても残念なことに当時ゲーム内で散々撮ったスクリーンショットが見つかりません。
もしどこかにあればブログに貼りたいと思います。
パソコンをしょっちゅう変えているし、リカバリーもしているので、
もしかしから外付けハードディスクに残っているのかもしれません。
そこまではまだ見てなくて。


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『僕のRPGは現実世界になる』
第1話


目を開くとそこには腰までの草が生えていた。
眩いばかりの緑がぱっと広がる。
僕は布をまとっただけの質素な服で突っ立っていた。
遠くから心地よい音楽が流れてくる。
ハーブのような柔らかい音色だ。
どこから鳴っているのか虫の声と合奏している。

僕は今日からこの仮想空間に住むのだ。
ネットでアクセスする多人数参加型ロールプレイングゲーム(MMORPG)だ。
これを目にした時ワクワクした。
現実世界の僕というキャラクターではうまくいかないから余計にだ。
新しく生まれ変われる、強くて逞しいかっこいい僕にね。
そんな夢を見ていた。

住み心地は良さそうだ。
自分の身体を確かめるように歩いたり走ったりしてみた。
走るたびに僕のブロンドの髪が跳ねた。
冒険は大好きだ。
行ったことがないところに先陣を切って行くのが性に合っている。
だから懐にナイフを持っていることに気が付いたとき小躍りしたのだ。

「これでモンスターを倒せる。」

この美しい草原には場違いなくらいの変な顔をしたモンスターが出た。
はじめて出会ったときは驚いたがもう慣れてしまった。
今では一撃で倒せるようになり倒してもらえる報奨金で少しずつ防具を買い揃えた。
何しろ戦うのに質素な布の服では僕のダメージが大きい。
一気には買えないのでコツコツと集めた。

そのうち同じ場所で戦うアルと顔見知りになり
お互い励ましあいながらモンスターを狩るようになった。
アルは茶色の髪の無口な男で僕がログインするといつもいた。
ある日のことだ。

「向こうの街エリアに行かないか?」

ゴブリンを倒しながらアルは言う。

「いいね。街!よし、すぐに行こうよ。」

それには準備だ、と僕は野原の倉庫に走り出した。
嬉しくてたまらない。
いつか街には行ってみたかったが道中一人ではきつかったのだ。
ワッとモンスターに囲まれて僕はすぐにいつもの草原に戻された。
二人で助け合えば街に着くかもしれない。

さようなら美しい草原。
僕には次のステージが待っている。

遠くの方で僕の名前を呼ぶ声が聞こえる。
優しくて穏やかで。
あれ、誰だったかしら。
ふっと薄目を開けてみる。薄暗い柔らかな光の中に人がいる。

「起きた?学校ですよ。スクランブルエッグ作るからね。」

そう言うとその人は去って行った。
学校ってなんだ、アルはどこに行ったんだ確か街に着いて。

そうだ、命からがら散々だったけれどなんとか街には着いたんだ。
酒屋から賑やかな音楽が鳴り響く街は
どこもかしこも石畳が敷かれ人がひしめいていた。

各々が好きなように店を出し、商売をしてお金を貯めていた。
その光景に2人で面食らい、田舎者だったことを思い知らされた。
そこはまるで別世界だ。

美しく光り輝く七色の防具や剣を持ち、優雅に仲間同士で語り合っていた。
彼らはまるで天使のようだ。

聞いたこともないモンスターの名前も聞こえた。
僕が着ている防具なんて捨てるような価値だということも知った。
途端に恥ずかしくなり肩身の狭い思いをした。
もっと稼いで良い防具を揃えたい。

僕は唇をかんだ。
悔しいと思った。
アルもそうだろう。
二人で橋の上に立ちただ黙って茫然としていた。

仮想空間の川は一方方向に流れ、佇む二人を動かそうとしていた。

「起きなさ、あら起きているのね。早くこっちにいらっしゃい。」

僕は我に返った。
ドアの向こう側からは卵の良い匂いがしてくる。

ベッドからノロノロと立ち上がり廊下をゾンビのように歩いた。
ダイニングテーブルには好物のスクランブルエッグがベーコンと置かれていた。
椅子にどっかと座りぼうっとする。
さっきの世界の僕と違いこっちの世界ではすぐには頭が回らない。
僕のエンジンは温まるのが遅いから身体も動かない。

半分腫れた瞼を重いシャッターを開けるように持ち上げてみる。
しかし重力で瞼は閉じようとする。

「昨日何時まで起きていたの?具合悪いの?」

柔らかな光の中の人は聞く。

「わかんない。」

と言って僕の瞼は閉じた。
おでこをそっと触る気配がした。
おでこよりも温かな手は母のものだった。

アルと街に出かけたんだから。
夜更かししたに決まっている。
夜更かしというかアルといる世界は明るかった。
太陽がずっと昇っている世界さ。
だからずっと遊べるんだ。
時間なんてない。
そのうち昼も夜も季節だって再現する世界も出来るかもしれない。
星空を見ながら寝そべって蛍だって飛ぶかもしれない。

「これから行きます。」

母は学校に電話を掛ける。
これから意味のない時間を過ごす。

僕は小学生という自分の身分にウンザリしていた。
反抗するように手ぶらで登校する。
ランドセルなんて背中にへばり付くから嫌だ。

車での登校はこれは悪くない。ただ、やることが無い。
一体学校で何をしろというのか。

薄暗い人の臭いのする校舎に入り玄関で出る時に嫌々履かされた運動靴を脱ぐ。
渋々脱いでいるので時間がかかる。
母は横で根気よく待つ。
今は授業中で玄関に誰もいない時間だ。
わざわざその時間を狙って登校している。
人に会うことが嫌なのだ。
腹が痛くなってくる。ストレスなのかしょっちゅうだ。

靴を脱ぎ暗い校舎の廊下を歩く。
上靴がたまにキュッという。

僕は特別支援学級に所属している。
中庭の見える教室だ。
中庭にはプランターがいくつも置いてある。

ふとよぎるあの美しい草原の光景。

風と虫の声が脳内で聞こえる感じる。
早くあの美しい草原に帰りたい。
人の臭いのしないあの草原に。






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