発達障害なう

ツイッターで、投稿したものをコピーしてあります。

家族

【ご注意】このブログ(ツイッター含む)の文章の内容は、僕が障害を乗り越える過程です。現在進行形ではありますので、人によっては不快に思ったり、障害当事者の方は、フラッシュバックを起こす危険性もあります。文章で生々しく当時のことを再現しておりますので、閲覧される場合はじゅうぶんご配慮の上、自己責任でお読みください。また、自傷などは、一切僕はしておりません。
また、このブログに書いてあることは、あくまで、一障害者の発言であり、専門家の意見ではありません。僕の発言だけを鵜呑みにすれば、危険をともなうことになりかねません。そして、僕の文章は、全てを網羅するものでもなんでもありません。そして、発言内容を他者に押し付けるつもりもございません。その点、ご留意の上、お読みくださると幸いです。
【自己紹介】ADHD アスペルガー症候群 強迫性障害 反社会性人格障害 10才で診断。双極性障害は19才で診断。 小1からの出来事をツイートしています。発達障害関連無言フォローします。愛の手帳4(療育手帳B2)障害者手帳1級取得。精神年齢14才。亡母がアスペルガー・ADHD、現在21才。フリープログラマー♂ 2015年6月9日スタート

手に入らないとこの世の終わり

同じ発達障害でも、特性の出方が違う。
兄はアスペルガーが強くて、サイコパスそのままで野性的だ。
僕は、ADHDが強くてサイコパスだが、療育が効いている。
僕は兄を理解出来るから苦しい。
人を寄せ付けない兄なのに僕は寄り添う。
なにが違うのだろう。
兄はもう変わらないのか。
壁が高くて近い。

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【手に入らないとこの世の終わり】

兄弟で障害を持っていると、不都合なことがある。
片方が不安定になっていると、見事に引っ張られてしまうからだ。
家の中では、あっちもピリピリ、こっちもピリピリと火花が散っているようだ。
兄のサイは今とても機嫌が悪い。
目当ての本が手に入らないからだ。

amazonで見ると再入荷予定でまだ先の日時を示している。
だから予約をしておいてやると言っても納得をしない。
どうしても手に入れないと気が済まないのだろう。
思いついたらおしまいだ。
まあいいや、と気持ちを切り替えるのが遅い。
僕もそういうことがあるけれども、サイは本当に酷くてしつこい。

「どこかの本屋にあるかもしれない。」
という思いに囚われてしまう。
僕はあるわけがないだろうと思うのだが、そんなことを言ったところで通じない。
自分の目で確認しないと理解出来ない。
仕方が無いので二人で近所の本屋に探しに行ってみた。
中古の本屋と新品の本屋さんだ。
二つ見れば気が済むだろう。

二人で行動すると非常に目立つ。
僕はキョロキョロと挙動不審だし、サイも忍者のように歩き方がおかしいからだ。
周囲を異常に気にして歩く二人は、迷子にならないように離れ離れにならないようにくっついて歩く。
僕が先頭でサイは僕の後ろにピッタリくっついて歩く。
たまにくっ付きすぎて足を踏まれる。

足を踏まれるだけならいいが、僕が止まるとサイはブレーキが間に合わずに僕にぶつかる。
二人とも人に合わせて歩くことが出来ないから、しょっちゅう身体がぶつかる。
背格好が同じで、二人とも無駄に背が高くてヒョロッとしているせいか、腕も長いので手もぶつかる。
ぶつかるとお互いに驚いてしまう。

まるで絡まりながら歩いているようだ。
そしてお互いに相手の視界を邪魔するポジションを取ってしまう。
うざったくて仕方がない。
特にサイは自分の本を探してもらっているのにも関わらず本屋に入ったとたんにピリピリしだす。
そのピリピリが僕にも伝染して焦り出す。
二人でピリピリしながら本を探す。

作家名やタイトルを何度も口にしながら本を眺めるが目に入ってこない。
サイは
「これは無い雰囲気だ。帰ろう時間の無駄だ。」
と言い始める。
雰囲気であるかないのかわかるのか知らないが、せっかく来たのに探さないで帰るなんてそっちのほうが時間の無駄だと思う。
欲しいなら真剣に探せと言いたくなる。

本屋に入って数分でもうこの有様だ。
二人はピリピリしていて、サイに至ってはもし誰かに身体が当たったらパニックにでもなりそうな勢いだ。
下手に店内を歩かない方がいい。
そう思い僕は本屋の中に設置してある在庫を確認できる機械を探し、サイを納得させようとした。
機械の言うことなら信じるだろう。

しかし、これが大失敗。
サイが
「僕がやる僕がやる。」
としゃしゃり出てきて、あれこれ打ち始めるがうまくいかない。
おまけに「あいうえお」のリストの順番がPCのキーボードと配列が違うので、
文字を探すのに手間取りイライラが最高潮になってしまう。
「使えねー!」
とプリプリ怒り出す。

僕の頭の中は、今すぐ帰りたい。
という思いでいっぱいだ。
サイと一緒に外で行動するのは難しいことなのだ。
余程の猛獣使いでないとおとなしくさせられないだろう。
何度打ち込んでもうまくいかず、せっかく打ち込んでも「全削除」を押してしまい水の泡となり、それでも自分でやらないと気が済まない。

ようやく打ち込んだけれども、在庫はありません、と表示が出てサイはイライラしはじめる。
「けっ、こんな店じゃ売ってねえわ!」
と言い出したので
「そうだね、帰ろう。」
と促しさっさと外に出た。
サイも僕にくっついて外に出る。
サイはいつもこうだ。
自分のものを探してもらっているのに不機嫌になる。

ようし、気が済んだかな?と思えばそうでもない。
結局、古本屋にも行ったがサイは自分じゃ探さない。
僕が一生懸命タイトルをぶつぶつ言いながら本を見ているのに、視線に割り込んできて関係ない話をしはじめる。
僕が本に目をやっていると
「おい無視するな。」
と因縁をつけはじめる。
こいつは何なんだ。

僕は、何とかこらえようこらえよう我慢するんだ、サイの行動は障害の特性なんだからと自分に言い聞かす。
それをあざ笑うかのようにサイは
「なあなあ。」
と本とは違う話を延々としはじめる。
相槌を打たないと怒るし、本が無きゃまた怒るんだろう。
我慢の限界の限界で僕は本屋でおかしくなりそうだった。

脳内では、サイをぶん殴っている。
本当に出来たらどんなにいいだろう。
サイは構わずキーキー言いはじめ、
「せっかく探しに来たのに、時間の無駄だった。僕の時間を返してくれ。」
と文句を言い目がつりあがる。
胸がグツグツと渦巻いて、血が噴き出しそうだ。
ごくんとつばを飲み込んで必死で耐えた。

腕と脚がジリジリとしはじめて、全速力で今すぐダッシュしたくなる。
サイなんて置いて行ってしまえ。
今すぐにこいつから離れないと死にそうだ。
顔を何度も手で拭い僕は耐える。
置き去りにしたら大変なのもわかっている、僕は我慢するしかない。
何の苦行だろう。
いったい何のための苦行なのだろう。

人から離れたい。
なんでもいから一人になりたい。
何も音がしない、何も動かない、何もない世界に一人で居たい。
僕はサイだけじゃない、もう一人の兄や妹と長く居てもこうなってしまう。
刺激が苦手だ。
人間が苦手だ。
穏やかになれる人なんて僕には居ない。
脚がムズムズする。
腕もムズムズする。

本を手に出来なかったサイはこの世の終わりのような顔をしながら、もう一軒見に行ったがやはり本は無く、超不機嫌になって帰宅した。
「お前のために連れて行ったのに、そんな態度はないだろう。」
そう心の中で僕はつぶやいた。
人の善意など、サイには届かない。
それも知っているから僕は言わない。

帰宅後から丸一日たってもサイは不機嫌なまま。
ご飯も食べずに本に執着をしている。
腹が減っているだろうに、と僕はかわいそうに思ってしまうところも呆れるくらいに人がいい。
おまけにマックを買ってきてやるところも馬鹿丸出しだ。
人がいい。
人が良すぎる、放っておけばいいのに放っておけない。

僕は人には親切にしてやるのに、自分のケアは出来ない。
だから今も脚がムズムズしてしんどい。
冷たいところを探して脚を当てたり、叩いたりしてなんとかしのぐ。
寝れなくなって気持ちが悪い。
家族から離れたい時には自分の部屋に帰る。
僅かな時間でも良いからホッとしたい。
それが今の生活なのだ。



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サイの取扱説明書

アスペルガーと反社会性人格障害の特性がとても強く出ている兄との接し方を書いています。


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【サイ】

アスペルガーの特性が極端に出ている双子の兄は「サイ」。
サイコパスだからわかりやすくこう呼ぼう。
偽名だがこれからこう呼ぼうと思う。
いつもは、お互いを「お前」と呼んでいる。
名前では呼び合わない。
しかし、これはあまり良くはない。
だから僕は極力名前で呼ぶように意識して変え始めた。

彼と一緒にいると、周囲の空気が変わる。
ピーンとギリギリまで張りつめたギターの弦のように少しでも触れたら切れてしまいそうだ。
サイはいつもそんな雰囲気で緊張をしている。
家の中から滅多に出ないのだが、ありとあらゆるものに、喧嘩を売っているようだった。
世界はどんな色をしているのだろう。

僕も以前はそうだった。
自分が統制取れずに、人に噛みついてばかりいた。
サイの状況がわかるからこそ、僕は一緒に緊張してしまう。
連動しているのだ。
しかし、ここでまた以前の僕に戻るのかと言えば、それはないと思う。
恐らくないだろう。
ただし、自信はない。
僕が警戒するほど、彼の影響力は大きい。

まだ、離れて暮らしていたサイが兄であるという実感が僕にはない。
もちろん、彼もそうだろう。
これからいつか兄弟らしく居られる時が来るのかもしれないが、今はまだ兄とは呼べずにいる。
それはお互いにそうだろう。
アスペルガーの特性が大爆発している彼は、人との関わりが極端に偏っている。

僕と目を合わすことも出来ずに、僕が少しでも笑ったり表情を変えると、すぐに緊張し警戒しはじめる。
余程話が面白くてツボに入らないと和むことが出来ない。
和んだとしても何かの拍子にすぐに警戒をしはじめる。
心の波がとても荒い。
ギザギザでトンがっている。
丸いところがない。
おまけに厚みが無い。

話すことも自分のことばかりだ。
他者に興味があるとしたら、自分が頭にきたことだろう。
他者がたとえ寸前まで仲間だったり友達のようだったとしても、サイにとっては瞬時に敵に変わってしまう。
信頼関係が非常に希薄なのだ。
利害にしか興味はなく延々とやったやられたの話をする。
勝ち負けにこだわる。

僕の昔の姿に瓜二つの状態を、僕は彼を通して見ることになった。
「世界に面白いことなど何一つなくて、つまらないことばかりで、ただ寝ているだけ。」
と言いイライラをぶつけてくる。
前向きな意見を言えば、ことごとく否定してくる。
「早くこの世界を終わらせたい。」
と諦めたような目で言う。

他者のことは、唾を吐き捨てるようにしか考えていなくて、相手の都合など考えられない。
常に時間ばかり気にしてせっかちに行動しようとする。
時間の無駄が嫌いで、無理難題を言う。
僕はそんなサイに関わっていると、自分のパワーが吸い取られる気分になる。
心と身体がグツグツ煮えたぎってくる。

今、僕がサイのことに腹を立ててしまったら、全てが無になってしまうだろう。
それでも、腹が立たないわけがない。
僕は、歯を食いしばって我慢している。
何とか自分を保とうとしている。
まるで苦行のようだ。
そんな苦労なんか気が付かないのか、畳み掛けるように念仏のようにストレスを掛けてくる。

頭を掻き毟ってしまいそうになる。
全身が熱っぽくなってくる。
汗をかいてめまいもしてくる。
それでも、僕はこの目の前の彼を見つめ続ける。
僕はどうしたら良いのだろうか。
何をしたら、彼は少しでも自分の人生を生きることが出来るのだろうか。
他者を導くことなど、僕にはハードルが高すぎる。

彼には、つとめて柔らかな態度で接し、穏やかな対応をする。
口調も早口にならずにゆっくりとでなくてはならない。
身体の動きもそうだ。
なるべく急がず激しい動きは抑えること。
鷹揚に構えること。
目はあまり凝視しないこと。
そして決して否定しないこと。
感情を出さずにまた悟られないようにすること。

僕に母がしてくれたようにすればいいだけだ。
しかし、これはとても難しいことばかりだ。
僕は怒りを出しやすい。
そして衝動的であり落ち着きが無い。
心の動揺を読まれてしまったら、動きを読まれてしまったら、あっという間にサイに気が付かれ、警戒され攻撃されてしまう。
無心になることを要求される。

同居をはじめてから、僕はサイと接するときは僕を演じようと決めていた。
僕を丸出しにしてしまったら、あっという間に魂を抜かれて牛耳られてしまう。
彼とうまくやるには、僕は対等な立場でなくてはいけない。
サイコパスの手口を知っている僕は、それならばと、同じ手口をカードとして出すしかない。

僕は彼に支配されてはいけない。
もちろん家族全員だ。
なんでもかんでも彼の思い通りにはしない。
規則やルールを明確にして、それに従ってもらう。
従わないのならいったん物理的に離れて一人にする。
いつまでも傍に居ないように心掛ける。
そして、頃合いを見て彼の出来ないことは協力をしてやる。

手助けは淡々とやる。
恩着せがましくしない。
テキパキとこなさなくてはいけない。
ダラダラとしていれば、必ず隙を突いてくるから駄目だ。
僕は、徹底して母のやり方をそのままやった。
感情は見せずに毅然としていることだ。
そして、彼が出来そうなことは、提案をしてみる。
嫌がればすっと引き下がる。

彼自身の意思に任せて、無理強いはしない。
ただし、後日興味を示したり、やってみようかなとなれば、やり方のみ教えてやる。
うまく出来なくても何も言わない。
うまく出来れば、目視だけしてアイコンタクトする。
僕は母親ではないから、上手には褒めれない。
今は彼の行動の事実を認識だけするのみだ。

僕がどんなに自分を抑えて対応していても、サイはグズグズとしてくる。
お構いなしに感情的にぶつかってくる。
そうなったら、僕は悟られないように大きく息を吸い感情を引っ込める。
まるで、母がやったように自分を出さない。
僕は僕の役割だけを演じることに徹する。
これはとても難易度が高い。

一昔前の僕だったらきっともうとっくにサイをブッ飛ばしていただろう。
何度も何度も拳が出そうになった。
もし目の前に武器があったら、大変なことになっていただろう。
そのたびに、僕は彼のことを樹と思い、僕のやることは、太陽だと思うようにした。
彼の意識は樹であり、僕の意識は森だ。

今までのことを考えれば、僕は周囲の人に感謝しなくてはならない。
僕が今手に職を付けれるようになったのも、すべて自分の力だけでは無いからだ。
僕はおかげで自立出来たのだから、今度はサイに恩恵を返そうと常に心に刻み込んだ。
家族だからではなく、兄だからではなく、一人の人間に返そうと思った。

僕がもっと強さを身に付けるには、障害と闘って乗り越え安定させていくためには、きっと彼との関係で得たことが大きな勉強になるに違いないと確信していた。
この問題から逃げてしまえば、楽かもしれないが、僕や僕の家族は永遠に何も得られないかもしれない。
それに僕を見つめるいい機会だろう。

人間は仕事さえしていればいいってもんじゃない。
それだけでは何かが足りないような気がしていた。
僕は愛とか、感情はうまく表現が出来ない。
そもそも、なぜこういう障害を持っているのか、障害を持っていたら何が出来るのか、人とはどう繋がればいいのか、自分はどう生きればいいのかを考えたかった。

サイと同居をはじめてから、僕は不安定になりまくった。
ストレスで不眠になり、食欲も無くなった。
パニックも多発し、怪我もしてしまった。
居場所が無くて泣きたくなった。
それでも、僕には考えることが出来る。
解決方法を考えることが出来る。
そして楽しむことも出来る。
だからこそ、持ち直した。

こだわりが酷く潔癖で、人を信じなくて精神的に不安定。
反抗心ばかりで、今にも切れそうな彼を見ていると、幼い頃の僕が暴れているようだ。
僕が僕を導くように感じたり、頭が混乱して暴走したり、まだ僕にはうまくはやれないが、未発達の彼よりは僕は大人だ。
まるで子育てのようにやってみようと思う。

僕は、耐えられるかわからない。
今日もしんどかった。
心がグサグサとえぐられる感じがした。
怒りもこみ上げたけどなんとか自分を保った。
この積み重ねをしていこう。
今日ふとサイが言った。
「なあ、僕プログラムの勉強をしてみようかな。でも意味ないかな?それと本も読みたいな。暇なんだよ。」

ああ、いいね。
そう僕は言って提案をした。
「本を探しに行こう。」
彼は10才から勉強をしていないので、漢字は調べながら読むのだと言う。
素晴らしいことだ。
彼の中でなにかが変わってきているのか、なにかが動いているのかわからないが、一ミリでもいいから前進して生きていることを感じてほしい。




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ツインソウル双子の兄

傷をえぐるように
大きくて醜い魔物が追いつめてくる
僕は目を開けたまま姿を見て
耳も塞がずにじっくりと聞き
歯を食いしばり
拳を握って耐える
魔物の声は僕の片割れ騙されないようにと
心の動揺を封印する
燃えるように汗が噴き出して
狂人になるのか
聖人になるのか答えを出す


以前、ツイッターで投稿した中に出てくる知人の「サイコパスくん」。
彼とのことについて、僕はやっと正直に言う決心がついたのです。

※以前の記事
僕とサイコパスくん


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【ツインソウル】

僕は、ツイッターをはじめて、多くの人と出会うことが出来た。
たくさん勉強も出来たし、たくさん人の考えや優しさを知った。
全部網羅出来たわけではないし、いまだに自分勝手で人を傷つける言葉を言うし、精神的に不安定だが、ずいぶん見えてきたんじゃないかと思う。

すべては、家族や周囲の方々の療育と愛情のおかげだと思っている。
僕がこうやって落ち着いていられるのも、また闘うことが出来るのも、そして正しい目が開いてきたのも、僕に関わってくれた人達があってこそだ。
僕がたとえ人との関係で苦しんだとしても失敗したとしても、それは大きな栄養になった。

僕は、自立を始めたしまだ不安定だが、僕ならきっと乗り越えられるはずだ。
そして、皆にひとつ話したいことがある。
今までツイッターで隠してきたことがあるんだ。
信州への引っ越しとともに、僕が家族との関係で不安定になった一番の原因だ。
今まで躊躇していたが、もう話せると思う。

別にたいしたことではないが、僕にとっては大きなことだ。
そして今、僕はそれに毎日悩まされている。
それを話そうと思う。
じゃなきゃ、愛情溢れるうまくいっている家族なはずなのに、最近の僕は不安定すぎて辻褄が合わない。
しかし、今までうまく話せなかった。
僕が向き合えなかったからだと思う。

僕には双子の兄がいる。
今まで、兄と呼んでいた人物とは別にもう一人双子として一緒に生まれた兄がいる。
そしてその双子の兄は、以前ツイッターにも出てきた「サイコパスくん」である。
そう彼は僕の兄なのだ。
双子の兄とは最近まで離れて暮らしていた。
あまりにも二人を近づけるのは危険すぎたからだ。

僕の障害については、散々書いてきたとおりだが、双子の兄はもっと重度である。
いや僕の昔そのままである。
僕たちは同じような特性を持って、同じ障害を持って生まれた双子だった。
僕たちはあまりにも激しくぶつかり合ったため、僕が悪化したころに離されたのだ。
僕が何をするかわからなかったからだ。

双子揃って、アスペルガーでありサイコパスだ。
結局、僕たちは、兄、双子の兄弟、妹の4人きょうだいなのだ。
僕が10才の頃から悪化した時、激情や衝動が外に向いてしまった。
人に危害を与えてばかりいた。
そのせいで、僕のせいで、きょうだいはそれぞれ離されて育った。
僕だけが母に育てられた。

僕は、ツイッターでも書いてきたとおり、あまりにも酷かったし、暴れてばかりいた。
母はなんとかして守ろうと、最善の策を考えたのだと思う。
そして、双子の兄も本当に酷かった。
僕とまるで同じだから、兄弟で喧嘩ばかりしていた。
どっちが上に立つのか、どっちが牛耳るのかそんなことばかりだった。

もちろん、僕が二重人格という告白ではない。
肉体的に双子であり、僕がサイコパスくんと命名した双子の兄は、現在一緒に住んでいるのだ。
一緒に住むようになったきっかけは、僕が社会人になって落ち着いてきたからだ。
それと、双子の兄を預けていた先も、年令のこともあって限界になったからだ。

僕たち家族は、やっと皆で一緒に住むようになった。
それがこの夏のことだ。
妹とは、段階を経て6年前から一緒に住むようになっていたので、今は僕が非常に可愛がっているしうまく行っているが、双子の兄とは本当に久しぶりに同居することになる。
ネトゲで十年近くずっと遊んでいたし会った事もある。

僕にとって、双子の兄は不思議な感覚だ。
僕と同じ思考を持ち、何も言わなくてもお互いに考えていることや求めていることがわかる。
恐ろしいくらいだ。
二卵性だからすっかり同じではないが、一緒にネトゲをやりながら、双子の兄がかなり深刻な闇があることを知った。
しかしなかなか信じられなかった。

ツイッターやブログを読んだ方ならわかるだろう。
僕は双子の兄を「サイコパスくん」呼ばわりしていたが、また兄も僕をそう呼んでいた。
僕は、高校生になって落ち着いてきたころから、たまに兄と会って話したがまるで鏡と話しているような感覚だった。
感じ方がまるっきり同じなのだから。

しかし大きく違うところがあった。
兄は、小さい頃からあまり変わっていない。
そして障害の特性が酷く出っ放しだった。
まるで僕が荒れていてわけがわからなかったあの頃のままなのだ。
僕は、兄の話を聞きながら、成長の違いに驚いた。
まだ、兄は人をまったく信じるどころか、敵意剥き出しなのだ。

しっかりとした療育を受けた僕は、得意な分野や優しい部分を育てて、人間的に成長したと思う。
何よりも穏やかになった。しかし、兄は違った。
僕はショックを受けた。
僕が外側に大暴れをしていたせいで家族はバラバラになってしまった。
そのせいで兄を母から離してしまった。
僕のせいだと思った。

兄はまだ無機質であり、常に人に怒りを持ち、自分勝手だ。
勝ち負けしか存在せずに、いつもイライラしている。
頭は良いのだが、精神的に不安定過ぎる。
僕は僕の片割れがこんなふうになってしまうとは、もちろん思いもしなかったし、いったい何がどうなってこうなったのか、なかなか整理がつかなかった。

僕は苦しんだ。母は、苦渋の決断をしたのだろうか。
僕の得意な部分を育てようとしていたし、外側に向いた悪意を収めようとしていたから、二人の子育ては手に負えなかったのだろう。
僕がもうちょっと人への攻撃をしなかったのなら、こんなことにはならなかったはずだ。
成長した僕は全部見えてしまった。

がっくりと、愕然と、僕は固まってしまった。
まるで血の気がさぁーっと引く感じだ。
今までのことが走馬灯のように思い出されて、僕は当たり前のように、兄の犠牲の上にのうのうと母と暮らしていたと言うことを知った。
これじゃあんまりだ。
僕はなんて酷いことをしたのだ。
兄は一人きりだったのだ。

ツイッターをはじめたころは、まだこれがボンヤリとしていた。
母は、兄を預けたことの詳細は言わなかったが、僕たちを一緒に一つ屋根の下に暮らさせることが出来なかったと言っていた。
僕は
あーそうなんだまあ酷かったしね。
なんて笑って言っていたのだが、ツイッターをやりながら、整理して行った。

そうして少しずつわかってきた。
双子の兄であるということ。
僕と同じ特性を持つことも、ネトゲの中でのおしゃべりも、たまに会う食事のときのしぐさ、僕と兄は本当にそっくりだ。
そして今年の夏、家族でいよいよ同居がはじまり、僕は兄と挑むことになった。
だから、あんなに不安定になったのだ。

もちろん、念のため、僕の部屋と兄の部屋は、端と端に離されていた。
別々の暮らしも出来るように、トイレも風呂も別々だ。
そうしないと何があるかわからない。
しかし、結果的に僕は家に帰ることが出来ずに、事務所で暮らすことになってしまった。
兄の精神的なピリピリに耐えられなかったからだ。

それで、実家を逃げ出してしまったのだった。
僕は自立出来そうだったし、もうじゅうぶん母の愛情を受けたのだし、これ以上何も望むことはないのだから。
それよりも、野生化している兄を次は、安心させてやりたいと思った。
しかし、問題が起きた。
兄が一番心を開いたのは、誰よりも僕だったからだ。

おばあちゃんが僕の自立を心配して、引き留めている間も、兄は僕にあれこれ付きまとい懐いた。
僕は、自然と兄を心配するようになった。
僕は、兄と僕の大好きな猫を引合すのが怖かったが、なぜだろう不思議と猫は兄に穏やかさを見せた。
兄は、猫を見て今まで見たこともないような優しい顔で笑った。

頭を殴られたようなショックだった。
兄は、いつもはあんなに酷く不安定で酷く神経質で、人を人とも思わないようなことばかりを言って人を傷つけているのに、猫には穏やかな笑顔を見せた。
猫を抱きしめて優しく撫でたり、においを嗅いでいた。
僕の昔のようだった。
僕には兄にも、光が見えた気がした。

それからだ。
僕は一人暮らしを一時辞めることにした。
部屋はそのままだから、僕がしんどい時に使えばいい。
そして実家に戻った。
兄と過ごすためだった。
それは、兄の良き理解者となって、兄を助けてやれるのは、僕しかいないんじゃないかと思ったからだ。
そして、これが僕の課題だと思った。

なにがどうなるのかはわからない。
たかが未熟な僕ごときが、母のように療育が出来るなどとは思っていない。
しかし、僕には今まで、母から教わったことや、僕自身で乗り越えてきたノウハウがあった。
きっと僕なら、確かにしんどいけれども、仕事をしながら、兄に何かを与えられるような気がした。

覚悟したからこそ今日ツイッターで話す気になった。
今まで双子である兄をトリガーだと思っていた。
容赦なく責めたてる兄と接していると崩れそうにもなるが、ぐっと堪えることも良い勉強になるはずだ。
今まで、様々な人にいただいたものを僕は必ず活かせると思う。
第二ステージのはじまりなんだから。




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問題を解決する

【問題を解決する】

ツイッター 9月9日


おばあちゃんは、僕が一人暮らしをはじめてからずっとLINEで「どこにいるの?ご飯は食べているの?」と心配していました。僕はおばあちゃんには、まともに話をせずに実家を出てしまったので当たり前です。僕は最初は面倒くさいなと思いました。放っておいてくれとも思いました。

僕は、家族のことであっぷあっぷになっていました。僕だけ一人で過ごす時間が欲しくて、一人暮らしをはじめたくなりました。しかし、当然反対されることもあるだろうと思いましたから、おばあちゃんや、他の兄妹にもあまり説明もせずに準備をしていました。それがそもそもいけなかったのです。

僕が自分の時間が欲しいのは、悪いことではないのだから、正々堂々とやればよかったのに、なぜだか僕はこそこそしてしまった。今年の夏は引っ越しもあったし、慣れない土地で僕もいっぱいいっぱいだったから、家族から逃れることにばかり集中してしまった。結局精神的に不安定だとミスをしてしまう。

新しいことを始める場合は、やはり精神的に安定させておかないと、必ずミスにつながる。そうなると、結局自分が後々困る。いつもそれには、重々注意しているのに、今回は先走ってしまった。結果、おばあちゃんに心配をかけることになってしまった。僕は、自分のミスに途中で気が付いて本当に良かった。

自分のミスに気が付いたら、即修正した方が良いに決まっている。特に人間関係ならなおさらだ。そのまま放置しておけば、どんどん悪くなってしまう。最終的に自分ではどうにもならなくなってしまう可能性だってある。人間関係をうまくやることが苦手だから逃げることも出来るが逃げても追いかけてくる。

何故逃げても追いかけてくるのかは、理由が二つある。それは、今回こじれた相手が「家族」だからだ。しかも、散々お世話になった相手だから余計にだ。そして、もう一つは、「自責の念」からだ。問題から逃げたことによって、最初はせいせいするだろうが、そのうち自分を責めることになってしまう。

家族からと自責の念にも追いかけられるんじゃ、間違いなくまともな精神状態でいられそうにない。仕事にも影響が出てさらに不安定が悪化するだろう。そう考えると恐ろしい。今すぐに解決しておかないと大変なことになってしまう。自分のミスは自分で尻拭いしなくてはいけない。僕は問題解決を決めた。

僕は、とにもかくにも実家に帰った。自分の部屋は後回しだ。仕事が終わったら実家に帰り過ごす。起きたらおばあちゃんにいつものように挨拶をし、何か変わりはないか確認する。僕がやっていることを知っている母は僕の様子をただ見ていた。おばあちゃんは、初日は特に何も言わなかった。

翌日、朝僕が仕事が終わるとおばあちゃんからLINEが来ていた。FAXを購入したいが一緒に行ってほしいとの依頼だった。僕にとっては渡りに船である。いつもなら、断るだろうが、またとない失敗挽回のチャンスである。僕は、即座にOKを返信し、急いで着替えておばあちゃんの元に走って行った。

返事が早かったのが良かったのか、おばあちゃんはニコニコしていた。僕は今日は「おばあちゃんサービスデー。」にするぞと意気込んでなんでもご用命くださいという覚悟だった。早速ランチに誘われたのでもちろん即快諾。何が食べたい?と聞かれたので、もちろんおばあちゃんの好きなものでと返事した。

結局、おばあちゃんお気に入りのお寿司になり、僕は文句も言わずにお供した。さあ、ここからが本番である。僕は、まずはおばあちゃんの話(愚痴)をウンウンごもっとも、と頷きながら、寿司をうまそうに頬張りニコヤカにする。傍から見たら気持ち悪いくらいのゴマすりぶりであるが構わず続ける。

ここで忘れてはいけないのが、女性の取り扱い方である。この時のためにネットで調べたんだから大丈夫だ。いくら年をとっても女性は女性だそうだから、おばあちゃんにも当てはまるはずだ。僕は、服装をお洒落だと褒めて、腕時計を綺麗だと褒めた。おばあちゃんはとっても嬉しそうだ。笑顔満載である。

お茶を甲斐甲斐しく勧めたり、ガリを取り分けてやったり、お寿司を交換したりと、僕は一生懸命である。お蔭で、本物の女性とのデートにも役に立ちそうだ。まあ、そんなことはいいとして、最後のお口直しのコーヒーをいただくところでも、僕はせっせとミルクを入れてやったりしながら口火を切った。

まずは、今回の一人暮らしに先立っての非礼をわびて、心配かけたことを謝罪した。おばあちゃんは、ふんふんと聞いていた。僕は続けて、一人暮らしをはじめる理由と、僕の特性の話や、人からの刺激でストレスがたまってしまうと仕事に影響があることも話し、引っ越しが影響したことも付け加えた。

僕の話をおばあちゃんが、一通り聞いた後に、僕は疑問に思っていたことを質問してみた。「なぜ、僕のことが心配なの?」すると、「だって、心配なんだもの。」と答えた。そして「いくら成長したといっても、まだまだ子供なんだから心配するのが当然です。」とのことだった。僕は今度はフムフムと聞く。

おばあちゃんは、自分から見た子供。つまり僕の母のこともまだ心配なのだと言う。なんでまたもう何年も前にとっくに自立して、おまけに子供までいる母のことが心配なのか突っ込んで聞くと「子供だから。」だそうである。やはり親は子供のことは生涯、どんなに立派になっても心配なのは事実だった。

お寿司屋さんでひとしきり話しこんだ後、僕とおばあちゃんは、もうすっかりわだかまりが消えていた。そもそもの目的の電器屋さんに行き滞りなくFAXを購入した。帰宅途中、「おばあちゃん喉乾かない?」と気遣うことも忘れない。セブンイレブンに寄りホットコーヒーをもちろん僕が奢った。

あっつあつのホットコーヒーが出来る様を説明してやりミルクをたくさん入れておばあちゃんに渡すと、とても美味そうに飲んだ。そうしてやっとこ帰宅し、早速僕はFAXを設置してやった。実はこの時点でもう僕が限界だったが、歯を食いしばって耐えた。今日はおばあちゃんサービスデーなのだから。

FAXが正常に動くと、おばあちゃんはMAXニッコニコになった。やれやれ。僕は少しは見直してもらえただろうか。今回のことでまた人付き合いの勉強が出来た。きっとこういう家族との関わりを失ってはいけないですよ、ということなんだ。そして、家族というものは切っても切れないということなのだ。

おばあちゃんは、「応援しているからこそ心配しているのだからね。」と言ってくれた。僕のように、こうやって関わってくれる家族が居ることは、感謝しなくてはいけないだろう。僕が人が嫌で関わり方がわからないからこそ、家族が必要なのだろう。家族が居ない人、頼れない人だって居るのだから。

僕は贅沢なんだ。自分のことばかりで駄目だった。家族が居るだけで幸せ者なのだから、大切にしなくっちゃいけない。おばあちゃんは、さすがに長生きをしているだけはある。僕にぱぱっとこういうことを教えてくれた。まだまだ未熟な僕を見抜いたからだろう。僕はもう少し実家に留まることに決めた。

実家と部屋との往復になってしまうし、事務所も行かなくっちゃいけない。面倒だが、自分で決めたことだしやってみよう。信頼を得るためには、やはり行動を見せるのが一番いいはずだ。でもたまにきつくなったらちゃんと自分で言おう。LINEでもいいから素直に言おう。その方が人間らしいんだからね。

おばあちゃんサービスデーは成功したので、僕も気持ちが晴れた。もう一人暮らしをこそこそしなくていいし大丈夫。なぜこんな簡単なことを避けていたのかわからないくらいだ。案外家族というものは、心に余裕があって許してくれるのだろう。許してくれるから家族なのだろうか。例外もあるだろうけれど。

今日、問題を少し解決した気持ちになったので、久しぶりに物凄くお腹が空いてきた。ふふふ、やっぱり僕は緊張して、自分で自分の首を絞めていたみたいだ。良かったよ。精神状態が良くなると、人間はお腹が空くんだな。いっぱい食べて僕は仕事をした。これが生きているってことだ、と大げさに思った。




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夏休みの引っ越し

夏休みの引っ越しはお得なんだそうです。
意外だったのが夏って引っ越しの費用も各社割安になるってこと。
夏休みのお引越しなんてありそうで無いのかな。
敷金・礼金もダウンする時期なんだそうで春の方が需要が多いからでしょう。
引っ越し先で必要になるのが家電製品ですが、結構値下げがあるんです。

夏のボーナス商戦だからかな?
それとも家電製品の秋冬モデルが出る前だからなのか、
9月の決算時期なのかなって思いますけど、
結構値下げしてくれました。
母は、まとめて家電製品を買って
「これだけまとめて買うからもうちょっと値下げしてください。」
と鼻息を荒くしていました。
母は交渉上手です。


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僕は環境が変わることに不安はありました。
しかし、自然豊かなところに行けることを考えると、
ぐっと我慢して引っ越しの準備を少しずつしました。
転居先には、母が何度も行きましたが、
写真を何枚も撮ってきてくれ、僕に見せてくれました。
家の外観や周囲の様子、部屋の中の様子などです。

また、僕が不安にならないようにと、近所の様子や、
近くの公園、お店、コンビニなども写真で撮ってくれました。
もちろん、ぐるりと見渡せる山の写真や畑や田んぼの写真、
謎の花や草、すべて母はリビングに貼り付けて僕に慣れさせようとしました。
しかも、僕がご飯を食べる椅子の後ろにズラリです。

僕はご飯を食べるときに、引っ越し先の写真を眺めては過ごしました。
最初は何もここまでしなくてもと思いましたが、
そのうち新しい写真が増えることが楽しみになりました。
僕の部屋になる予定の洋室は一番安心するようにと、
南西の角部屋になりました。
東側だと朝陽が眩しくて落ち着かないからです。

僕の部屋は、黒色で統一されており、まるで暗室です。
カーテンは一年中開けることが無く、日差しを浴びることもありません。
蛍光灯が嫌いなので間接照明しか点けません。
パソコンデスクもチェアも黒でチェストも黒です。
ベッドも真っ黒。徹底して真っ黒です。
黒の中に茶色があるときは、猫なのです。

僕は、その真っ黒の部屋をそのまま移動することを望みました。
配置も一緒、方角も一緒じゃないと嫌だったのです。
いくらカーテンが引いてあると言っても、
微妙に漏れる太陽の光りがありますから、
方角が違ってしまうと調子がくるってしまいます。
左と右の感覚がさかさまになりそうで怖かったのです。

もちろんドアの配置も一緒でないと、配置が同じになりません。
僕はそれだけはお願いと母に言ってありました。
写真を指さしながら、ドアの位置が大丈夫なのか、
外開きか内開きなのか、この写真ではわからないと訴える僕に、
母は
「そうですか、それなら図に書いておきます。」
と言いました。

翌日、母は僕の部屋の見取り図を写真の横に貼りつけました。
僕はそれを眺めながら、配置が同じであることを確認しました。
これなら後は中身だけ移動すれば良さそうです。
僕の部屋から出るとリビングですが、これも配置が一緒でした。
家では猫が各部屋に自由に出入りできるようになっています。

ドアに猫専用の入り口があるのですが、
家族全員ドアを閉めずに開けっ放しです。
シースルーな感じでどこも部屋が丸見えなので、
お互いどこに居るのかが視認出来るのです。
その中を猫は好き勝手移動し、好みの場所で寝ています。
プライバシーが無い家なのですが、ずっとそうなので気になりません。

引っ越しの準備は、非常に簡単でした。
小物や洋服は全てジップロックに小分けされており、
それを段ボール箱に入れていくだけだからです。
そもそも、皆あまりモノを持たないので、クローゼットも空いています。
母が不用品はすぐに捨ててしまうからだと思います。
たまに大事なものも捨てますが。

引っ越し屋さんが来る前日の夜、母は荷物を詰め込みながら、
神妙な顔をして僕を見ました。
「まるで夜逃げみたいだわ。」
と言いながら、慌ただしく動きました。
妹の持ち物はほとんど洋服ばかりで、すぐ荷造りが終わっていました。
僕は一番モタモタしました。
何からはじめていいのかわからないのです。

僕は一番最初に携帯の充電器を段ボール箱に入れましたが
これが後に大失敗となりました。
次に、洋服と来たところで飽きてしまい、
猫を抱っこしてボウゥーっとしてしまいました。
母はそんな僕を見て
「猫は段ボール箱に入れないで頂戴ね。」
と真顔で言いました。
「いやデブだから入りそうもないしね。」

もしかしたら入るかもしれないと、
猫を段ボール箱に入れてみたら余裕で入ったので
開けたり閉めたりして猫と遊んでいました。
僕はもう既に引っ越しの準備をする気が無くなっていたのです。
最低限無くなったら困るものは突っ込んだし、
僕の生活は事務所がメインなので
部屋は寝るだけの場所なのです。

おまけに部屋は暑くて暑くて、
クーラーをつけていても暑い。
僕は猫と一緒にクーラーの真下に陣取り、
ツイッターをしながらスヤスヤと寝てしまいました。
僕の悪い癖、現実逃避と面倒なことがあると寝てしまうが発動されてしまい、
結局荷造りはそれで終わってしまいました。
起きると終わっていました。

母と妹は、寝ぼけ眼で起きてきた僕を睨みながら
「肝心な時に使えないんだから。」
とブーブー言っていました。
僕は自分で荷造りしたものを運びながら、寝ちゃったことは猫のせいにしました。
引っ越し業者さんは、手早く華麗に荷物を運び惚れ惚れしました。
が物が無くなっていくので不安になりました。

僕は、ちょっとテンパってしまい、母に聞きました。
「本当に引っ越すの?」
何をいまさら的な発言でしたが、確認してみたくなったのです。
すると母は僕に向き直って
「本当です。」
と真剣な顔で言いました。
僕は、いよいよなのだと覚悟を決めてまた猫を抱きしめました。
猫はじっとしていました。

猫は、兄が別便で車で送ってもらうことになりました。
母と妹と僕は電車でお引越しです。
その様子は、当日ツイートをしましたが、僕は疲労困憊してしまい、
めちゃくちゃ調子を崩してしまいました。
いろいろと工夫をしてなるべく負担のないようにしましたが、
それでも疲れてしまいました。

引っ越し当日
僕は何も考えずにもちろん朝まで仕事とツイッターをし、
そのまま引っ越しのためにしっかり朝ごはんを食べて、
さあ行くぞと支度をしました。
その時点でiPhoneとiPadの充電は両方40%。嫌な予感がして、
充電器を探すが当然無い。
引っ越しの荷物に詰めてしまったんだった。

最悪です。
僕は仕事の連絡でも携帯を使うしどうしよう。
間違いなく2時間もしないうちに切れてしまいそう。
初っ端からつまづいた感。
慌てて母と妹に言うが、もう出ると言う。
仕方がないので渋谷駅前に行き充電済みのモバイルバッテリーを買うことにする。
頭の中は充電のことでいっぱいだった。

もしも万が一、充電が切れたらどうしようばかり考えていたので他は上の空。
ビックカメラをウロウロしやっと見つけて2つ購入。
ケーブルも購入。
余計な出費になってしまった。
i Phoneに充電をしながら駅に向かおうとすると、
妹が母に買い物をしていきたいと言い出す。
洋服を見たいのだと言う。

何も引っ越し当日にショッピングをしなくても良いのにと思ったが、
妹は今まで忙しくて洋服を買い物している暇がなかったと言いだす。
それに、信州に引っ越しするから、
もうなかなか渋谷に来れないのもわからなくもないので、
渋々ご希望の109に向かう。
夏休みなせいか物凄い人混みだった。

僕は母と妹の後ろを頑張って歩いた。
何も考えないように歩いた。忍者のように、
ひらりと人を避けるスクランブル交差点を撮影している人もたくさんいた。
たくさんの女子ばかりが吸い込まれる109。
僕はむせ返るような暑さと色とりどりのキラキラした店内に
圧倒され、なぜかテンションが上がる。

引っ越し効果なのか、僕は苦手な人混みをスイスイと
最初はくっ付いて歩いてお店を見て回った。
母と妹は洋服を手に取り吟味している。
僕は2階まで来て携帯に気を取られ、見事に二人を見失う。
周囲を見ても当たり前だが知らない人だらけ。
半分パニックになりウロウロする。置いてかれたと焦りまくる。

頭の中で、ガラガラと信州行きが崩れて行った。
ああ僕だけ引っ越せないよ。
しまった二人から目を離すから置いてかれた。
キョロキョロお店の中を見ても、どうやっても二人は居ない。
これは迷子センターに行くしかない。
いや待て落ち着け。
この年で迷子センターはまずい。
それに109にはなさそうだ。

おそらく顔面蒼白。
プルプルと震える手に携帯。
あ、そうか。電話だ。
何を思ったか知り合いに電話。
電話に出た相手に僕は開口一番
「どうしよう、109で迷子になった。母と妹とはぐれちゃった。」
と意味不明の悲鳴。
知り合いは、僕の名前を連呼して落ち着いてと言う。
わかっているわかっている。

わかっていますけど、わかっていません。
どうしたらいいんだかもうわからない。
僕は携帯を耳に棒立ちになった。
電話口の声がキンキンと響くが騒音で聞き取れなくなった。
そのまま少し停止して白目を剥くのみ。
遭難したら動いてはいけないという鉄則がある。
だから僕はもうココを動かないことにした。

動くものか、と女子だらけの中に男がポツリ店内で仁王立ち。
僕は背が高い。
だからきっと目立つはず。
母か妹が見つけてくれるに違いない。
しかし、その気配も無く、僕はもう店内でキャンプするしかないなと考える。
しまった、テントを忘れた。
いや、そうじゃない。
ここは渋谷109。
山じゃない。

電話口では、さっき電話した知り合いが僕に何か言っている。
ふっと我に返りi Phoneを思いだし、LINEを確認する。
もしかしたら妹が僕を探してくれているかもしれない。
するとLINEには、「3階に来て」と妹からの指令があった。
ああ助かった。
なんだ、そうか。
3階ですか。
ここはどこ。

携帯電話の相手には朗報を知らせる。
「あ、3階だって!じゃあ!」
と勢いよく切り、エスカレーターに向かう。
3の数字を確認して、上に登れば妹と再会できるとわかる。
良かったと安堵して3階に行く。
3階が見え始めると目の前に母と妹が居た。
「あー待って僕を置いていかないで。」
と妹の手を握る。

妹は、僕の手を握りそれからは誘導してもらった。
これなら安心。
やれやれだ。
危うく僕は東京に置いて行かれるどころか、
家族とも生き別れになるところだった。
そうして、妹に手を引かれ僕は悠々と店内を見て歩く。
傍から見たらどう見てもカップルだろう。
そこで目に留まったのがアンパンマンだった。

デコられてキラッキラのアンパンマンがデーンとぶら下がっていた。
なんだと!と思わず口に出る。
妹の姿を確認しながらアンパンマンを手に取りうっとりする。
なんという出来映えだ。
無類のアンパンマン好きの僕にはたまらない。
即買いである。
買うとすぐに眺めたくなる僕は、ここでも大失敗をする。

僕は良い場所を見つける。
階段である。
ようし、ここでアンパンマンをじっくり見るとしよう。
階段に座って、ウキウキで袋を開けアンパンマンを取り出す。
なんて綺麗!
僕は嬉しくて仕方がない。
ああ、ここは煩い苦手な109。
でも、アンパンマンが居れば大丈夫。
僕はずっと一緒にここに居よう。

と思ったが、すぐ近くの店で試着している妹に見せびらかしたくなる。
じゃあ試着室の前で待っていようっと!
僕は試着室前でデコアンパンマンを写真に撮ってツイッターにUPする。
僕は今か今かと妹を待つがちっとも出てこない。
カーテンは閉まったままだった。
痺れを切らしてお店の傍をウロウロする。

S__8511510

グルグルしながらさっきのデコアンパンマンの店の前を通り、
再度キラキラを眺める。
ここは良いお店だなあ。
デコだらけ。
ディズニーなんかもあった。
うっとりしそうになったが、あまり長く家族から離れるのはまずい。
妹が試着している店に行ってデコアンパンマンを見せようと思って異変に気が付いた。

なんと手に持っているはずの、大切なデコアンパンマンが無い。
「!!!」
僕はしっかりと握っていたはずなのに、何故無いのか。
わけがわからない。
アンパンマン消えた。
飛んで行ったのか!?
意識が遠のきそうになる。
さっき買ったばかり、ツイッターで自慢したばかりのデコアンパンマンを失くした!

もう僕は僕が嫌だよ。
ほらね。
こうやってすぐに失くす。
ばっかみたい。
大切なのに、秒速で失くす。
僕は、これは誰にも内緒にしようと決心する。
母にも、妹にも知られたらまずい。
まさか、デコアンパンマン高かったのに、失くしたなんて言えない。
ツイッターに上げた画像を見て泣きそうになる。

アンパンマン・・・どこ・・・。
僕は、また何故かさっきの知人に電話をする。
しかし出なかった。
相談しようと思ったのに。
仕方なく、お散歩するフリをして店内をあちこち歩いてみる。
いえ、別に僕は何も探していませんからね。
心の中では、アンパンマンを目で探す。
床に落としていないか探す。

アンパンマン捜索
あ、そうだ。
もう一つあのお店にデコアンパンマンあった気がする。
失くしたなんて内緒で知らん顔して買ってしまえ。
いやそれは無い。だってあのアンパンマンは世界で一つしかない。
などと葛藤する。
もしかしたら誰かに拾われてしまったかもしれない。
ああー返して僕のアンパンマン。

すると、ちょうど母とすれ違う。僕は完全に挙動不審であった。
「どうしたの?」
と聞かれ
「いえまさかなんでも、ははは。」
と、手を振ってニコヤカに笑う。
母にバレたら大変だ。何が何でも探さなくっちゃ。
変な汗をかき始めて、僕は笑顔を引きつらせながら
店内をさも庭で遊ぶ犬のようにウロウロする。

マジで無いわ。
こんな人生。
そう思った。
デコアンパンマンとの距離がどんどん遠のくような錯覚さえ覚えた。
誰かに頭を撫でられているのではなかろうか?
もしかして売り場に戻っているのではないか?
さっきのお店にもう一度ぶら下がっていたりして。
レシートあるし、僕買ったし。
証明は出来るし。

階段も見に行った。
さっきここで、ほんのさっき袋から出した僕が馬鹿だったよ。
しっかりと袋を持っていれば、こんなことにならなかった。
自慢しようだなんておまけにツイッターにUPしちゃって。
僕の傷がさらに広がるじゃないか。
皆にも失くしたなんて言えない。
それじゃまるで僕がドジではないか。

と、ふとお店でいれてもらった袋のことを思い出す。
そういえば袋もどこ行った。
僕は袋もどこかに失くしてしまっていた。
妹の試着室の前で写真を撮ったのを思い出し、戻ってみる。
犯人は現場に戻ると言うし。
すると、妹は呑気にまだ試着中。
あ!あった。
袋が。
袋のみ。
もうこの際袋だけでもいいよ。

ピンクの可愛らしいお店の袋を持って黄昏る僕。
まさか、無いとは思うけれども、袋の中を覗いてみる。
そこにデコアンパンマンは無かった。
ですよね。
僕さっき出したから。
あーもう、自分に腹が立つ。
ガックリして、認めることにする。
僕は失くしたんだ。
心の拠り所、友達なのに。
デコアンパンマンを。

家に帰りたくなった。
瞬殺で帰りたい。
ベッドに潜り込みたい。
猫を抱っこしたい。
真っ青な顔をして、目はうつろ。
もうどうでもいい。
引っ越しのことはすっかり忘れていた。
頭の中は、真っ白だった。
トボトボと妹の居る試着室に向かう。
空の袋がまるで僕に嘲笑っているかのようだ。
世界中が僕を・・。

下を向いて歩いていると、店員さんにぶつかりそうになった。
なんだ、もうショックのあまり何も見えてない僕。
人すら見えやしない。
と、その店員さんを見ると、手に何か持って歩いている。
何かを眺めるように、また他のお客さんに聞いている。
その手には、僕のデコアンパンマンがブル下がっていた。

「お!!!!!????」
と奇声を発して店員さんにダッシュする僕。
そして、
「ああ、それ、僕のデコアンパンマン!!!」
と大声で言った。
「あああああ、よかったあ、もうどこに行っちゃったのかと!
もうよかったあああ!ありがとうございます!!!!」
と、言ってパッと店員さんから奪い取った。

と僕は夢中だったのだが、
デコアンパンマンを愛おしそうに抱く姿はかなり危ない人だったろう。
周囲のお客さんに見られてしまった。
そしてその一部始終を母と妹はバッチリ棒立ちで見ていた。
「あ、いやそのこれは。」
母は
「失くしたの?」

「いえまあ、その飛んで行ったというか。はい・・・。」

僕は、デコアンパンマンを二度と離すものかと、
今度はしっかり両手で持って、母に、
「帰りたい。」
と言った。
すると母は、
「そうね、帰りましょう。」
と言って会計を済ませ、109をやっと出た。
本当に危険な場所だ、109。
僕は心臓が止まるかと思うくらい
サバイバルな体験をしてしまった。

でも、まあ、デコアンパンマンを見つけたし、良かった良かった。
終わりよければ全てよし。
とか心で呟きながら、また二人の後ろを見失わないように、
デコアンパンマンを両手でガッチリ持ち人混みを歩いていると
西村のフルーツパーラー前で目が釘付けに。
あー食べたい、なんておいしそうな桃のパフェ!

S__8511511

桃を丸ごと使っているだって!?
当日のツイートで紹介したが、僕はここでどうしても食べたいと駄々をこね、
結局寄ることにする。
パフェはめちゃくちゃ美味しかった。
食べている間、僕はデコアンパンマンと桃のパフェを一緒に
写真撮影をしようとして、妹に大笑いされた。
どうして笑うのかなあ・・・。

桃のパフェを食べて、渋谷駅⇒新宿あとは何故か全員で全速力で走って特急に乗り込んだ。
どうやら僕が桃パフェを食べたいとゴネたせいで時間が無かったらしい。
でも、僕は手にガッチリとデコアンパンマンを持っていて大満足だ。
なんとか乗り込めた特急。
しかし、何故特急。
僕は引っ越しを忘れていた。

まあ、引っ越しも思い出したし、そういえば、信州に行くんだった。
今日はお引越しだった。あぁ、疲れたお引越しだ。
と、席に座って気が付く。
僕のi Phoneの充電がもうなくなりそうだった。
大変だ、充電しなくっちゃと、ポケットをまさぐるが無い。
今度はモバイルバッテリーが無い。
失くした。

渋谷駅で2つも買ったモバイルバッテリーが、いつの間にか無かった。
なぜか短い白いケーブルだけが手元にあった。
僕はそのケーブルを少しの間眺めていたが、またポケットに仕舞い込んだ。
いいよ。もう無かったことにしよう。
もう疲れちゃった。
僕は何かを手に持ったりすると必ず失くすようだ。

すっかり疲れた僕は、電車に揺られながらデコアンパンマンを窓の傍に置いた。
ガン見していれば絶対に失くさないからね。
こうして僕の引っ越しは終わった。
信州に着いた僕は、最初2日はダウンしたが、少しずつ慣れようとしている。
同じ構造の僕の部屋は相変わらず暗室で猫も一緒に居るのだ。終


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