僕は中学生から劇的に背が伸びて成長痛を発症した。
腕や足はどんどん伸びて自分の感覚と合わなくなった。
僕は身体の成長に戸惑ってしまい、うまく腕と脚を認識できなくなった。
何度も何度も腕の長さを目で見て確認したり、脚を見てあぐらをかいて眺めてみたりして位置を確認した。
未だに慣れていない。

身体の成長に戸惑ったまま伸びた身長は、現在178センチになった。
僕は悲鳴をあげたくなり、どうにか小さくなりたい、元に戻してとパニックになってきた。
おまけに足の裏が偏平足で歩くのにも苦労する。
腕と脚がバランスが取れずにあちこちにぶつけてしまった。
痣だらけになっての忍者走りであった。

178センチの身長になった僕は、母の背をとうに越していた。
目線が変わる母に抱き付くものだから、背中から抱き付いても覆いかぶさってしまう。
母は肋骨が怖いので突然勢いつけて飛びつかないで、と僕を叱った。
わかったと、今度は思いっきり足を踏みつけてしまった。距離感がうまく掴めないのだ。

母に抱き付くのは日常のことだ。
僕は抱き付くことで母を本物か確認していた。もし偽物だったら、僕の行為に驚くだろう。
本物は僕を受け入れてくれるからだ。
しかし、高校を卒業する頃になると、母は3回も足の指を骨折してしまっていた。母は僕に「加齢と共に治るのが遅いからおしまいね。」と言った。

万が一外出した時、僕は絶対に扉の取っ手に触れない。
ばい菌という文字に弱い僕は、取っ手恐怖症なのだ。
誰かが開けてくれないと永遠に開かない入れない。
そこで、さりげなく後から人に張り付き、さっと同時に入るのである。
成功するとスムーズだが、失敗すると肩を打つか変な目で見られる。

シャワーは、一日5回は当たり前。
一回のシャワーで、30分は入っているから、僕150分もシャワーしている。
特に顔に油が出る気がするともうダメ。タオルは必ず毎回変える。
足ふきマット(タオル)頭と顔と身体と足は別々のタオル。
一回のシャワーで5枚使い、一日25枚も使ってしまう。

僕の部屋はとても綺麗。部屋の掃除は必ず自分でしている。
誰かを部屋に入れるなんて考えられない。
ちょっとでも、マウスとかキーボードとか、ズレているとすぐ気が付く。
ただし、掃除機の音が大嫌いで、小さい頃は母が掛けはじめると他の部屋に逃げていた。
猫もそうだが気持ちはよくわかる。

トイレも僕はこだわりがある。僕がトイレに入っているときは、何人たりとも近づかせない。
半径5メートルは歩行禁止になる。何か音がすると、ビックリして落ち着かず用をたせないのだ。
他の人との共用もダメ自分専用のトイレがある。
トイレットペーパーは無臭じゃないと絶対に使えない。

強迫性障害で代表的なのが、手洗いだが僕も手洗いは大好き。
せっけんを使うと、手ににおいが付くのが嫌なのでお湯で洗う。
じゃぁじゃぁ出して洗っていると、たまにお湯が顔にかかる。
ウワァァ、となり結局シャワーを浴びることもある。
手を洗ったらタオルは使わない。紙タオルを愛用している。

埃に敏感な僕は、PCの液晶につくと嫌なのでよく拭いている。
綺麗にしていると、埃が散らばった気がして、周囲を掃除する。
そうすると、マウスとキーボードの位置がズレる。
所定の場所にないと嫌なので、セッティングに時間をかける。
そのうちにまた埃が液晶についてとなり、やり直すのだ。

僕がもし、強迫性障害を起こしていなかったらどんなに、生活が楽だったかしれない。
シャワー時間だって、手洗いだって、掃除だって、時間をかけなくて済む。
一日は、24時間しかないんだから、僕は、無駄に使っている。
じゃぁ、止めればいいと言ってもそれは出来ないのが障害なのだ。

僕は、雨が苦手で避けることを念頭に、跳躍忍者走りを酷使して当たらないように走っている。
しかし、僕はサンダル愛用者だ。
靴は窮屈で履けない。靴下も大嫌い。
どんなに跳躍したところで、サンダルは雨まみれだ。
足が濡れてしまうと、大騒ぎでシャワーを浴びる。
雨が降ると外出は厳しくなるな。

今日凄いことが起きました。ずっと恐ろしくて出来なかった「ヒゲソリ」が自分で出来たのです!!!
僕は、先端恐怖症なので、カミソリが使えず、毎度母に剃ってもらっていたんです。
シェーバー(買ってみたが音が煩くて使えず)も怖くて駄目でしたが、本日やっと鏡を見れば出来ることに気が付きました。


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