中学生の時から「母子分離不安」に陥っていた僕は、母が寝ると不安になってしまった。
寝ると死んだように見えるからだ。
しかし無理やり瞼を開ける作戦も効かなくなったので、母の寝ているところ目掛けて抱き付くことにした。
突然のことに、母は驚き目を覚ますことを知ったからだ。
母は無防備に寝ていたのでその後3回も肋骨にヒビが入った。
お陰で母は寝ることが出来なかった。
いつも僕の起きている時間に合わせてくれていたので睡眠不足だったと思う。
そんな酷い母子分離不安を経験から書いてみようと思います。


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母子分離不安の症状
・小学校低学年に多く見られる。
・母親の関心や愛情を確認し、つなぎとめようとする。
・母親から離れることに強い不安があり、母親の行動を監視する、母親の外出(睡眠)を嫌がる。
・母親を独占する。父親や兄妹に対して敵意を見せる。
・母親の膝に乗ってくる、スキンシップを求めるなど、赤ちゃん返りが見られる。
・母親がそばにいると、友達と一緒に遊んだり元気に過ごすことができる。


母子分離不安について僕の体験からだと、母しか信頼出来ないというものが根にありました。
はじめて保育園や幼稚園に行ったときもそうですが、わぁわぁと泣いちゃう子も居ますよね。
人は、誰しも心が未発達のときに、こういったことが起こるのです。
僕は人見知りはしなかったのに、急に起こったのです。

僕は人は誰でも同じ認識だったから、幼いころはありませんでしたが、妹がそうだったらしいです。
しかしそれはちゃんと子供なりの理由があるのです。
また通常なら、心が発達するとおさまってきますよね。

母子分離不安は、母親(もしくは依存している人)から、物理的に離されてしまうことへの不安と心理的な不安感から来ると思います。
大抵成長すると収まってきます。
心が発達してくるからです。
しかし、僕のように未発達で発達が遅い場合は、不安感が長引いてしまうのです。
妹は7才でおさまりました。

僕は、18才までこの母子分離不安を抱えたままなのでした。
母が長時間外出すると、(特に所在が不明だと)不安定になってしまいます。
症状としては、頭痛、腹痛、吐き気、下痢、鼻血などでした。
そして僕がこれが悪化したのは小学校5年生からでした。

僕は、学校という場に不信感を持ってしまい、母以外の人と接することを拒絶してしまいました。
症状だけでなく、母親への極端な依存や他者を拒否することからの暴力行為、不安から精神の不安定さを悪化させ自己否定をおこしました。
では、どうやって母はこの母子分離不安を解決していったのでしょうか。

この不安が起こるのは、人を信頼出来ないというものと、場所への不信感もあります。
また自分をうまくとらえられずに不安になることもあります。
それは場所が自分にとって敵か味方か判断するのに、情報と経験がないためだと思います。
わからないため不安になってしまい自己防衛のために拒否するのです。

新しい教室だったり、新しい先生だったりすると、慣れずに不安が増してしまいます。
また本人はその不安がなんなのかさえわからずに、母に救いを求めるのです。
そこで母はしっかりと心の安定を取り戻してくれました。
まずは落ち着いてここなら(母なら)大丈夫、としっかりと受け止めてくれるのです。

そして心が安定してきたら、新しい場所なり周囲に対しての接し方を母を通して教えてくれますし繋げてくれます。実際に母が手本を見せることも大切でしたね。
僕は人や場所を嫌がっているのですから、その原因を取り除くことが重要です。
まずは、先生と母が仲良くしている場所を見せるのも有効です。

※もし母親(または依存している人)が、なんらかの障害または、特性・性質で上手に状況を説明出来ないためだったり、先生との関係悪化(仲良く出来ない)などがあれば、他の支援者(またはほかの家族)に橋渡しをしてもらうのも良いですね。

また、母と一緒に登校して教室まで連れて行くとか、僕の机の傍まで来てくれるとか。
(母は椅子にも座って見せました。)
ここは大丈夫ということを、視覚的に見せないと認識出来ないので、場所への不安はそうやって解消して行きました。
母と通ううちに、雰囲気やにおいにも慣れてくるのです。

僕は、極端に言えば、野生動物と同じなんです。
猫を育ててみてそれを感じました。
たとえば、野生で育った猫なら新しい環境に慣れるまで非常に時間がかかるものです。
それに、新しい飼い主にもなかなか心を開きません。
いくら美味しい餌を目の前に出されても、すぐに仲良しになれないのです。

それどころか、餌も警戒してしまって口にもしません。
人が見ていないと、こっそりと様子をうかがって食べたりする猫もいますが、警戒心の強い猫は何も食べません。
環境の変化に驚いてしまい、吐いてしまったり、下痢もしてしまいます。
それと、同じことが人間の僕にも起こるのです。

猫に口で信用しなさい、大丈夫だなんて言っても理解は難しいのです。
僕も大して変わらないということです。
猫の場合は、自分の安全なスペースがあると、いったんそこで落ち着きます。
それと同じく、あまりにも母子分離不安が酷い場合には、本人が落ち着く場所を見つけてあげることが重要なのです。

安全地帯は、家の中でも良いですし、学校の中でも良いと思います。
先にそこで慣らさせてから、警戒心を解いてあげるのです。
少し自分で場所に順応しはじめると、やっと冒険してみようという気持ちの余裕も出来るのです。
新しい場所には、最初は少しの時間から慣れさせて少しずつ時間を増やしました。

しかし、大抵途中で急にせっかく慣れはじめていたのに、また嫌がってしまい逆戻り、なんてこともあります。
それは、本人が発達の上での境界なのです。
ですからがっかりせずに逆戻りを許すと良いと思います。
また最初から対処しなおししてあげましょう。
赤ちゃん返り(膝に乗ってきたり抱きついてきたり)はだいぶ先まで残ります。

僕もですが、再度嫌がった時の対応によって、次に変化があらわれます。
前回の時より回復が早くなると思います。
そうなると、後は人それぞれではありますが、少しずつ不安がなくなるのです。
しかし完全にというわけにはいかない。
ここで焦ってしまうと全て無になってしまうので注意が必要です。
焦らないことがポイントなのです。

個々の心の発達具合によって、薄まる程度だと思うほうが良いと思います。
他にも認知療法や、カウンセリングなどの方法があるようですが、僕は両方まだ受けてはいません。
今後少しずつ改善していけたらいいなと考えています。
以上のように母子分離不安を抱えている場合の何か参考になりますと幸いです。

☆この文章を書いたのは18才の時でしたが、今現在(22才)では母子分離不安は克服しています。
母が18才の時に亡くなってしまったことで無理矢理にでも克服せざる終えなかったからです。
しかし、周囲の家族や支援者の方々のお陰で回復期(母子分離不安には前駆期、進行期、混乱期、回復期がある)を迎えることが出来ました。
感謝しています。




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