発達障害なう

ツイッターで、投稿したものをコピーしてあります。

物語

【ご注意】このブログ(ツイッター含む)の文章の内容は、僕が障害を乗り越える過程です。現在進行形ではありますので、人によっては不快に思ったり、障害当事者の方は、フラッシュバックを起こす危険性もあります。文章で生々しく当時のことを再現しておりますので、閲覧される場合はじゅうぶんご配慮の上、自己責任でお読みください。また、自傷などは、一切僕はしておりません。
また、このブログに書いてあることは、あくまで、一障害者の発言であり、専門家の意見ではありません。僕の発言だけを鵜呑みにすれば、危険をともなうことになりかねません。そして、僕の文章は、全てを網羅するものでもなんでもありません。そして、発言内容を他者に押し付けるつもりもございません。その点、ご留意の上、お読みくださると幸いです。
【自己紹介】ADHD アスペルガー症候群 強迫性障害 反社会性人格障害 10才で診断。双極性障害は19才で診断。 小1からの出来事をツイートしています。発達障害関連無言フォローします。愛の手帳4(療育手帳B2)障害者手帳1級取得。精神年齢14才。亡母がアスペルガー・ADHD、現在21才。フリープログラマー♂ 2015年6月9日スタート

僕のRPGは現実になる 第三話

ギルドか。

僕は自室の机に座って考えていた。
学校のノートを開いて「ギルド」と書いた。
まずはギルドについてよく知らなくてはならない。
ネットで”ギルド”と検索をすると、いろいろと出てきた。
よくわからないので、再度”ネットゲーム ギルド”と検索をかけた。
すると、わかりやすく説明しているサイトを見つけてじっくりと読んだ。

ギルドは、先日マニアが説明してくれた通り、現実世界の会社のようなものだった。
まずは社長=ギルドマスターであり、総最高責任者である。
今の僕。
自営業としてまずは始めようということなのだろう。
当然、規模が大きくなって来れば(株式会社にあたるのかな)マスターだけでは運営しきれないので、他にも役割を社員に分担してもらうことになるだろう。
僕はどうせやるのならいつかはこのギルドを大きくしたいと考えていた。

さて、名前を考えよう。
皆の意見もあるのだろうが、僕は自分の好きな青色にしたいと勝手に決めていた。
それとエンブレムである。
それも、慣れない絵を描いて完成させた。
これからの我が社、いや、ギルドの顔になるのだから慎重に考えた。
さらに、ギルドの方針である。
どういう意味で集まるのか。
ギルドメンバーをどういう趣旨に賛同してもらうのか。
ギルドメンバーをどういうところで選んでいくのか。

それらを僕はいつもの学習机の上でノートに鉛筆で次々と書いていった。
しかし漢字が書けないのでひらがなばかりになり、読みにくくなった。
これではいけないと、パソコンのメモ帳を開きそちらに今度は書き写した。
こんなこともあるから勉強しなくてはいけないのかもしれない。
そう思ったが、今はパソコンがあるし変換もしてくれる。
特に必要ないということだ、と勝手に脳内変換した。

コンコンコンコン
ドアを叩く音がして僕を呼ぶ声が聞こえた。
「なに?」
と言うと
母の声がしてガチャッと扉が開いた。
するとどうだろう。
珍しいどころかこんな光景は二度と見られない息子の姿を母は目の当たりにする。
真剣な目で学習机に向かい、ご丁寧にライトまでつけて鉛筆を持ちノートに何か書き込んでいるのだから。

「あら、お勉強?」
そう言うと母は冷たい飲み物とスイカを持ってきたと言った。
「うむ、そこに置いておいて。」
世間は夏休みに入ったばかりだった。
「そう?じゃあ置いておくわ。冷えているから早めに召し上がれ。」
しかし、そのスイカの存在を忘れてひたすらギルドのことばかり考えている息子はそのままネットゲームにログインしてしまったのだった。

「アル、マニア。来てくれ。」
僕は心なしか偉そうに二人を徴収する。
「ギルドの話すっぞ。」
ふたりはそれぞれ、あい、と返事して僕の前に風のように飛んできた。
嬉しく頼もしい仲間よ。
これからはお前たちとギルドを作り、僕はそのギルドを守るために全力を尽くそう。

「まずはな。ギルドの名前だが。「Blue」とする。異論は認めない。はい、次。ギルドのエンブレムはもう決めて描いてきた。これも異論は認めない。」
アルとマニアはうんうんと頷き、おkと言った。
「そしてギルドの方針だが。僕は遊びでやるのは嫌いなんだ。せっかく集うのならば真剣にやりたい。だから、それに準じることが条件だ。そして仲間内でアイテムの貸し借り、お金の貸し借りは禁止はしないが、個人間での問題としてもらう。そして・・」

僕はあれだのこれだのたくさんのギルドの方針、ギルドの規則を並べて話した。
「以上かな。何か意見はあるか?」
と、さっきから僕の話に聞き入っているアルとマニアに聞いた。
すると、「ない。」
と二人とも真剣な口調で即座に言った。
僕は、
「では、一応、ギルドであるから多数決を取ろう。賛成のもの挙手を。」
「ノ」
「ノ」
「ノ」
僕は一歩前に出て宣言をした。
「ありがとう。ではギルドBlueはこれより正式に集団として発足するものとする。」

僕はパソコンの前で嬉しくて顔が真っ赤であった。
涙もちょっと出ていたかもしれない。
感動の涙である。
僕が決めたことに、何も異論なく進むだなんて、現実世界ではなかったことだった。
必ずそれはおかしいあれはおかしいと、あなたは普通ではありませんと言われ続けてきたのだ。
それが、どうだろう。
ネットゲームの世界では、僕はギルドマスターとなりこれから君臨していくのだ。
この機会を大切にして、何が何でもこの僕の居場所を守ろう、そう固く思った。

「なんで夏休みにまでお前に会わなくっちゃいけないんだよ。」
するとデカイモンスターは不敵な笑みを浮かべた。
教室の傷だらけの椅子がギシギシと音を立てる。
以前よりその音は酷くなったような気がする。
あまり通わないから使わないせいか、僕の名前だけが変に真新しい。
その新しい白い名札のついた机に突っ伏して僕は抗議する。

今は夏休み。
世間一般は夏休みなのだが、僕はあまり通えなかったのでこのデカイモンスター(自称先生)に溜まりにたまった夏休みのプリントをもらいに来たのだった。
「まあまあ、そう言うなや。はい、これが夏休みの宿題。」
デカイモンスターは次々とプリントを寄越した。
「はあ。」
大きなため息をついて僕は、忙しくて宿題なんかやっている時間はないと言った。
そう、ギルド運営は思いのほか忙しく僕のネットゲームへのログイン時間は格段に増えたのだから。
デカイモンスターは、
「出来るところまではやってきなさい。」
と言った。

外の光はキラキラ揺れる。
手をかざしてみる。
指の間から光線が放たれたかと思うと、掌は真っ赤になった。
僕はその掌の赤を集めて、剣をシュッと出した。
長い長い光る剣だ。
それをデカイモンスターに向けて、素早く斬りつけた。
しかし、そのデカイモンスターは何もダメージが無かったようにただ血ではない汗をハンカチでぬぐっていた。


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催涙雨 七夕の日に


催涙雨

今日は催涙雨が降っているね 
織姫と彦星が流す涙は
僕の心も濡らすよ

僕も彦星と同じように
自分を怠けたから
君に出逢えなくなったのかな?
1年に1度でも逢えるなら
僕はそれだけで幸せになるよ

いっぱいお仕事をして
いっぱい自分を見つめて
いっぱい君のことを想って
そうしていたら
君は会いに来てくれるの?

君が来てくれるなら
七色に飾られた短冊の人の願いも
すべて叶えてあげるから
たくさんたくさん星を集めて
天の川に金色の橋を架けるから

いつもは真っ暗な夜の空も
今日だけはまぶしいくらい
僕も虹色の着物を着て
君に星のイヤリングを
僕は月のペンダントを

金色の橋に
君を迎えに行くから
待っていてね

僕はきっと僕に勝って
僕はずっと君を想って
守り続けるからね
永遠はないと思っていたのに
君には永遠を誓うんだ

 
 
⭐️
七夕伝説は、一年に一度しか逢えない織姫と彦星の伝説ですね。
地球も天の川の一部らしいので、僕たちもきっと二人が逢える瞬間を見れるのかもしれません。

僕は誰かに誓える日が来るのかわかりませんが、自分を頑張り抜けばきっと孤独ではなくて、たくさんの星に囲まれるんだろうなと思っています。

七夕の短冊に、
障害を持つ人たちが自分らしく生きられますように。
と書いてつるしました。

僕の願いが、叶いますように。


※ツイートでは、詩を字数の関係でちょっと省略しました(´Д` )


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巨人とうさぎ

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はじめて、物語書いてみました。
制作時間30分
ツイッターだと長いから、ブログだけに投稿します。



【巨人とうさぎ】


僕はいじめられ大笑いされている
僕は除け者で避けられている

僕は悔しくなる
僕は怒りを持つ

僕の身体大きくならないかな
そうしたらこいつらを蹴散らしてやるのに
ゲラゲラと笑う人々をただじっとみている

その日の真夜中
僕はふかふかの布団で夢をみた

僕は公園の芝生で仰向けになり綺麗な空色の空をみている
光のプリズムは 青色だけをつかまえて僕の目に飛び込ませる
青色は 空のあちこちにいっぱいに散らばって跳ね回る

空気の水は いっぱい反射して雲になる
真っ白に反射していろいろなカタチをみせてくれる
今日の雲のカタチは、龍みたいだ
空のはじっこまで スイスイ泳いでいる

僕は深呼吸して 草のにおいをいっぱい吸い込んだ
ああ お腹の中まで気持ちいいはずなのに
頭の中には いじめるひとたちがいる
追い出しても 追い出しても
追いかけてくる
僕は 目をぎゅっとつぶってみる
太陽に照らされて 僕は 血の赤色が見えた

さぁーっと風が吹いて ざわざわと森が揺れる
芝生の上がゴワゴワと軋む

龍の雲はいつのまにか僕の目の前にいた
龍はふっーと白い息を吐いた
新しい雲が出来たと思ったら
雲の中から
金色のヒカリとまっしろなローブをまとった
老人が僕の目の前にあらわれる

しわくちゃな顔は 僕をまっすぐに見た
そして 僕に強く言う

おまえは大きくなりたいのか
僕はびっくりもしないで うんと言った

そうか叶えてやろう
一度だけだ
そして一度だけ戻してやる

絶対に 戻らないよと 僕は言う
だって僕は おっきくなっていじめっこを倒すんだから

老人は 手にヒカリを集めてから
僕に向けてひゅんと腕を振り下ろした

その途端
僕の足は 雲を突き抜け
僕の腕は 樹々を揺らして
どんどん伸びていった
僕はみるみるうちに巨人となった

僕はそーっと 起き上がってみる
土煙りが立って 僕はそびえ立った
頭には雲の冠
身体には立派な風のローブ
足元には森の靴

大きくなった僕は
巨人をたのしみ 闊歩することにした

山はまるで 体育館の跳び箱みたい
川はキラキラ光るネックレスみたい
湖はペンダントトップ
深い青がとっても綺麗

どーんと、僕が足を前に出すと大地は揺れた
どーん
どーん
僕は跳び箱の山を避けて歩く

山が綺麗
緑ってこんなに深かったかな
電線がクモの巣みたいに見える

田んぼは将棋の駒のよう
僕はどこに足をつこうか考えながら歩いた
じゃないと せっかくの将棋の勝負 邪魔しちゃう

僕が お腹いっぱいに深呼吸すると
ビュッーと空気が風になって
山を揺らした

うふふ面白い
たんぽぽはないかな?
大きなたんぽぽがあったら 僕は遠くまで飛ばせるんだぞ
もしかしたら 向こうの島まで届くかもしれないよ

僕は 考えながら 
あ!と思った

そうだ
こんなことしている場合じゃないや

僕は 大きくなったら いじめっこを蹴散らすんだから
そしたら あいつら きっと ビックリするぞ
どうれ 少しイタズラしてやろう
僕をいじめた ひとたちがいる 街を蹴散らしてやろう

僕は 川のネックレスを頼りに 街を目指す
そうすると 途中の山で 小さなちいさな声がした

なにかが 僕を 呼んでいる
巨人さん 巨人さん

僕はキョロキョロするが 
どこにあなたはいるの?
巨人さん 巨人さん

その声は だれ?
こっちよ こっち 

声しか しないから わからない
僕は 大きいから あなたの姿がみえないの

そうなの わたしからは よーくみえるのに
わたしは うさぎ
今 迷子になって 困っているの
早くおうちに帰らないと 食べられちゃう

うさぎさんは 襲われちゃうの?
食べられちゃうの?

夜は こわーい魔物がいるから 食べられちゃうの

うさぎの声は 聞こえるが 姿がみえない
ごめんね 僕 大きいから みえないの

山を崩したら 君がみえる?
いいえ わたしがつぶされてしまうわ

じゃあ 川を洪水にしたら 君は流れてくる?
いいえ、わたしがおぼれちゃうわ

じゃあ 僕が小さくなったら 君がみえる?
そうね でも あなたが困るわ

僕なら 困らないよ
僕のほうこそ 大丈夫

僕は すっーと息をして 空めがけて 大きな声で言った
僕を元に戻してー!
元の大きさに 戻してー!

さぁーっと風が吹いて 空が揺れて 白い龍が現れた
そうして また 龍はふっーと白い息を吐いた
新しい雲が出来て雲の中から
金色の老人が僕の目の前にあらわれた

なんだ もういいのか?
うん 僕 もう いいの

おまえは 街を 蹴散らしてはいないぞ?
うん 僕 もう いいの

それは 自分で 選んだのか?
うん 僕 自分で選んだの

老人は 手にヒカリを集めてから
ようし わかった と言って
僕に向けてひゅんと腕を振り下ろした

風船が しぼむように 僕は ヒュルヒュルと しぼんだ

雲は 遠くに行って
山は 大きくなって
川は みえなくなった

僕の足元には 小さな うさぎさんが居た
うさぎさん 一緒に おうちに帰ろうね

うさぎを 僕は抱えて 芝生の上を歩いた
うさぎさんのおうちを探して
僕は送り届けた
別れ際に うさぎさんは ピョコンとお辞儀をして
あなたにも 幸せが ありますように
と言って
草の中に消えて行った

僕は 自分の手を見て 足を見て
小さな自分でも 何かを助けられると わかった

せっかく大きくなっても 僕にもどった
僕が 選んだんだ
僕が 望んだんだ
僕は 自分の手足と身体をみて笑った






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